前号に続き、仮想モール「楽天市場」と携帯電話サービス「楽天モバイル」とのシナジーや、ソーシャルギフトなど新機能の効果について、楽天グループの松村亮副社長執行役員コマース&マーケティングカンパニープレジデントに聞いた。
◇
——「楽天モバイル」ユーザー増加が楽天市場に与える影響は。
「楽天経済圏における各サービスのシナジーを強化し、楽天市場の成長を力強くけん引している。楽天市場と楽天カードのシナジーに楽天モバイルが加わることで、この連携はさらに強固なものとなった。実際、楽天カードと楽天モバイルの両サービスを利用するユーザーは、楽天カードのみのユーザーと比較して、楽天市場での購買が44.3%伸長している。楽天モバイルユーザーの増加は、楽天市場全体の流通押し上げにつながる効果が期待される」
——顧客層拡大にもつながっている。
「昨年12月時点で楽天モバイルの契約回線数が1000万を突破し、楽天市場の流通シェアの約20%を占めるまでに成長した。特に、若年層の流入がみられており、将来的な成長を支える重要な顧客基盤の拡大にも貢献している、さらに『楽天モバイル最強感謝祭』の実施により、顧客エンゲージメントの強化と新たな成長機会の創出を図っている。楽天モバイル契約者限定の施策を定期開催することで、楽天経済圏全体での顧客エンゲージメントを強化している」
「昨年12月に一部店舗で行った実証実験では、イベントページ訪問者数が前回の開催(24年12月)と比較して58%増と大きな反響を得た。この成功を受け、今年は感謝祭の対象を全店舗へと拡大し、『楽天スーパーSALE』や『お買いものマラソン』に次ぐ第3の柱としたい」
——無料通話アプリ「Rakuten Link」からの顧客誘導は進んでいるのか。
「順調に拡大している。感謝祭の開催により、Rakuten Linkからの楽天グループサービスへの送客数は毎月5000万回を突破するなど、楽天グループサービスへの重要な流入経路となっている。また、Rakuten Link内の公式アカウント機能も顧客誘導において重要な役割を担っている。現在、100以上の店舗が公式アカウントを作成しており、自店舗PRの場として新規ユーザーや若年層とのタッチポイントの創出に効果が出てきている。今後は、Rakuten Link内で購入につながる導線を強化する。ユーザーの購入ステータスに合わせて通知し、店舗公式アカウント内でワンステップ購入が可能になるなど、Rakuten Linkとの相乗効果を図っていく」
——昨年3月に定期購入の仕組みを刷新した。
「昨年12月と刷新直後の昨年3月を比較すると、流通額は約2.7倍、月間新規申込者数が約6.4倍と大きく拡大し、ユーザーから高く評価されていることが分かる。また、昨年10月には定期購入の初回お届けが通常購入と同様の納期で可能になり、利便性が向上したことで、ユーザーの定期購入へのハードルが下がった。今後さらなる購入促進が期待される」
——5月に本格提供を開始したソーシャルギフト機能は楽天市場にどんな効果をもたらすか。
「誕生日や記念日だけでなく、日頃の感謝を伝えるといったカジュアルなギフト需要にも対応できるようになると考えている。既存顧客に加え新規顧客、特に若年層ユーザーへのさらなるアプローチも期待できる。住所不要でメッセージアプリやメールを通じて手軽にギフトを贈れるようになるため、これまでギフト購入の機会がなかった層や、よりカジュアルなギフトシーンに利用を広げられると捉えている。特に、メッセージアプリやソーシャルメディアに親しみのある若年層の取り込みは、将来的な顧客基盤の強化に繋がるのではないか。店舗にとっても、幅広いギフトニーズを提案できることで、新たな販売機会の創出に繋がるはず。例えば、ソーシャルギフト機能は、当日でも贈ることができるため、機会損失を防ぎ、売り上げ向上に貢献できるのではないか。ソーシャルギフト機能を通じて、店舗・ユーザー双方にとって価値の高いサービス提供を実現し、楽天市場全体のさらなるロイヤリティー向上に繋げてきたい。楽天市場が提供するギフトサービスの選択肢を広げ、より多くのユーザーに利用いただき、プラットフォームとしての魅力を高めていく」(つづく)
前号に続き、仮想モール「楽天市場」と携帯電話サービス「楽天モバイル」とのシナジーや、ソーシャルギフトなど新機能の効果について、楽天グループの松村亮副社長執行役員コマース&マーケティングカンパニープレジデントに聞いた。
——「楽天モバイル」ユーザー増加が楽天市場に与える影響は。
「楽天経済圏における各サービスのシナジーを強化し、楽天市場の成長を力強くけん引している。楽天市場と楽天カードのシナジーに楽天モバイルが加わることで、この連携はさらに強固なものとなった。実際、楽天カードと楽天モバイルの両サービスを利用するユーザーは、楽天カードのみのユーザーと比較して、楽天市場での購買が44.3%伸長している。楽天モバイルユーザーの増加は、楽天市場全体の流通押し上げにつながる効果が期待される」
——顧客層拡大にもつながっている。
「昨年12月時点で楽天モバイルの契約回線数が1000万を突破し、楽天市場の流通シェアの約20%を占めるまでに成長した。特に、若年層の流入がみられており、将来的な成長を支える重要な顧客基盤の拡大にも貢献している、さらに『楽天モバイル最強感謝祭』の実施により、顧客エンゲージメントの強化と新たな成長機会の創出を図っている。楽天モバイル契約者限定の施策を定期開催することで、楽天経済圏全体での顧客エンゲージメントを強化している」
「昨年12月に一部店舗で行った実証実験では、イベントページ訪問者数が前回の開催(24年12月)と比較して58%増と大きな反響を得た。この成功を受け、今年は感謝祭の対象を全店舗へと拡大し、『楽天スーパーSALE』や『お買いものマラソン』に次ぐ第3の柱としたい」
——無料通話アプリ「Rakuten Link」からの顧客誘導は進んでいるのか。
「順調に拡大している。感謝祭の開催により、Rakuten Linkからの楽天グループサービスへの送客数は毎月5000万回を突破するなど、楽天グループサービスへの重要な流入経路となっている。また、Rakuten Link内の公式アカウント機能も顧客誘導において重要な役割を担っている。現在、100以上の店舗が公式アカウントを作成しており、自店舗PRの場として新規ユーザーや若年層とのタッチポイントの創出に効果が出てきている。今後は、Rakuten Link内で購入につながる導線を強化する。ユーザーの購入ステータスに合わせて通知し、店舗公式アカウント内でワンステップ購入が可能になるなど、Rakuten Linkとの相乗効果を図っていく」
——昨年3月に定期購入の仕組みを刷新した。
「昨年12月と刷新直後の昨年3月を比較すると、流通額は約2.7倍、月間新規申込者数が約6.4倍と大きく拡大し、ユーザーから高く評価されていることが分かる。また、昨年10月には定期購入の初回お届けが通常購入と同様の納期で可能になり、利便性が向上したことで、ユーザーの定期購入へのハードルが下がった。今後さらなる購入促進が期待される」
——5月に本格提供を開始したソーシャルギフト機能は楽天市場にどんな効果をもたらすか。
「誕生日や記念日だけでなく、日頃の感謝を伝えるといったカジュアルなギフト需要にも対応できるようになると考えている。既存顧客に加え新規顧客、特に若年層ユーザーへのさらなるアプローチも期待できる。住所不要でメッセージアプリやメールを通じて手軽にギフトを贈れるようになるため、これまでギフト購入の機会がなかった層や、よりカジュアルなギフトシーンに利用を広げられると捉えている。特に、メッセージアプリやソーシャルメディアに親しみのある若年層の取り込みは、将来的な顧客基盤の強化に繋がるのではないか。店舗にとっても、幅広いギフトニーズを提案できることで、新たな販売機会の創出に繋がるはず。例えば、ソーシャルギフト機能は、当日でも贈ることができるため、機会損失を防ぎ、売り上げ向上に貢献できるのではないか。ソーシャルギフト機能を通じて、店舗・ユーザー双方にとって価値の高いサービス提供を実現し、楽天市場全体のさらなるロイヤリティー向上に繋げてきたい。楽天市場が提供するギフトサービスの選択肢を広げ、より多くのユーザーに利用いただき、プラットフォームとしての魅力を高めていく」(つづく)