九州電力と交換できるくんが九州で住宅設備EC開始、見積りから決済までネット完結

2026年06月17日 15:49

2026年06月17日 15:49

 九州電力と、住宅設備機器の交換工事付きEC事業を手掛ける交換できるくんは6月11日、住宅設備交換のEC事業で業務提携した。両社で連携して九州電力初となる通販サイトを立ち上げ、家庭用給湯システムやエアコンなどの住宅設備機器を販売から設置まで提供していく。


0618101808_6a33475000d36.jpg 同事業は九州電力がエネルギー利用に関する最適なソリューションを包括的に提供する新ブランド「Enebee(エネビー)」事業において展開するもの。今回、通販サイト「Enebee STORE(エネビーストア)」を立ち上げて、個人向けの住宅設備交換を見積から決済、取り付け作業予約までネット上で完結する仕組みを提供する。

 両社によると、近年は住宅設備機器の交換需要が高まる中で、事前訪問や対面営業にはハードルがあり、また、価格・工事費の透明性や、施工品質、アフターサービスなどを求めるニーズが増加しているという。そうした中で、今回は交換できるくんが提供する法人向け住宅設備機器のECプラットフォームサービス「Replaform(リプラフォーム)」を活用。現地調査が不要で写真を送るだけでオンライン見積りができる仕組みとなっており、商品選定から受発注管理、工事手配、無料10年保証など各種機能をワンストップで提供していくという。正式注文の日から、最短で翌営業日には工事日程を連絡する流れ。

 販売については九州電力が手掛ける通販サイトで実施。顧客は機器のメーカー、能力、各種機能、価格帯など条件で絞りながら一覧で並んだ候補の中から比較して選ぶことができる。

 また、工事や施工については九州電力の基準を満たすパートナー店が手掛ける。連携する施工業者選びなどについては交換できるくんのノウハウなども活用。これまで九州電力がオール電化工事などを通じて連携してきた地域の施工業者が中心となるもよう。料金は工事費込みの総額表示で、設置後のフォローとしても10年保証を付けている。

 立ち上がりの取扱商品としては、エコキュート(家庭用給湯システム)をはじめ、IHクッキングヒーターやエアコン、食器洗い機の4種類。九州電力が各メーカーから商品を調達して販売していく。オール電化の買い替え需要や、猛暑で急増しているエアコンの買い替え需要などを見込んでいる。

 家電量販店や家電ECなどが競合先となることが想定されるが、最安価格といった料金面ではなく、設置工事や10年保証といった総合サービスで差別化を図る考え。

 まずは、福岡全域と、佐賀の都市部などで提供を開始。今年度中には展開エリアを九州全域に拡大する予定で、対応する施工業者も20社程度まで拡大する。取扱商品についてもキッチンやトイレといった水回り商品まで拡大していく考え。

 九州電力が通販サイトを立ち上げたのは今回が初めてとなり、安藤修章執行役員は「しっかりと本業の生産性を高めた上で、新たなエネルギーサービスとして物売りで売り上げを立てていく。電力小売り事業に次ぐ第二の柱と位置付けている」とした。今後はリフォーム市場に本格参入することを視野に入れている。

 交換できるくんの佐藤浩二副社長は九州電力によるリプラフォームの活用について「(大手企業の参入で)消費者にとってはネットで住宅設備を買うということ自体への安心感が高められる。市場が活性化できると思う」と語った。

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