地区宅便が自動倉庫始動で効率化、物流代行サービス拡大へ

2026年06月17日 16:03

2026年06月17日 16:03

 セイノーホールディング子会社で宅配事業などを手掛ける地区宅便は6月16日、千葉県内の自社倉庫に導入した自動倉庫の稼働を始めた。天井いっぱいまで使った自動倉庫による保管で従来の棚保管に比べ保管密度は約3倍に、ピッキング時には必要な商品が入ったコンテナが作業者まで流れてくる形となり、効率は従来比4倍となるという。高密度保管と作業効率化で展開する物流代行サービス業務のキャパシティを広げ、EC事業者の小口利用など新規利用社獲得を進める。


0618100848_6a3345203820e.jpg 地区宅便の千葉市緑区内の自社倉庫である第1・第2ロジスティクスセンターの一角に、物流関連機器の製造・開発を手掛けるROMSの自動倉庫システム「Nano-Stream(ナノ・ストリーム)」を導入した。

 自動倉庫の大きさは幅19メートル、奥行き11メートル、高さ4.7メートル。全12段で2880コンテナを保管。4つの作業用ステーションで入荷・出荷作業ができる。

 商品の入荷時には自動倉庫から空きコンテナがクレーン(全4台)やAGV(全12台)を経由してステーションまで運ばれ、必要な商品を入れると自動倉庫内に戻され保管する。なお、コンテナ内は最大8つに仕切れ、小型商品の場合、1コンテナで8つの別々の商品保管できる。

 出荷時は同じくステーションまで必要な商品が保管されたコンテナが運ばれ、作業者がその場で該当商品をピッキングし、出荷作業を行えるもの。1コンテナで複数商品を保管している場合、プロジェクションマッピング機能によってピッキングすべき商品を指し示し、ピッキング時の取り違え防止や作業効率の向上を図っている。

0618100901_6a33452d2460b.jpg 自動倉庫導入の狙いについて、「もともとこの倉庫は高さ2メートルの棚を入れており、人が台車で回って商品を収納し、ピッキングして出荷していた。自動倉庫導入でこれまで無駄にしていた棚の上のスペースにも保管できるようになり保管効率が高まること。また、商品の入出荷のために人が回る必要がなくなり、4人で行っていた作業を1人でできるようになることで効率化や省人化につながる」(河合秀治社長=写真㊦中央)とする。今後、状況に応じて自動倉庫をさらに増設していくとする。

 複数の荷主の荷物を容易に格納でき、また保管と搬送機能を最大化する自動倉庫を導入、稼働させることで主にサプリメントなど小型品の在庫保管を集約して作業効率化を図り、展開する通販事業者らに向けた商品の保管・出荷作業などを代行する物流代行サービスの新規利用社の獲得を進めたい考え。また、物流代行サービスの利用増にあわせて、展開する小荷物配送サービス「コニポス」の利用増にもつなげていきたい狙いもあるようだ。

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