ROMSの箱選びと詰め方、AIが指示 「梱包アシストAI」、1件30円の運賃削減効果も

2026年07月22日 15:08

2026年07月22日 15:08

 物流関連機器の製造・開発を手掛けるROMSが通販事業者らに向けて提供する梱包支援ツール「梱包アシストAI」の導入社数が順調に増えている。同ツールは通販事業者らが受注した商品を顧客に発送する際に、AIが発送する商品の形状などのデータから最適な段ボールのサイズを瞬時に計算し、適切なサイズの箱を選びつつ、箱内スペースを最も有効的に使える詰め方をモニターに指示するもの。


0723112031_6a617a6fef3ed.jpg 発送する際の運送事業者の料金体系は荷物のサイズに応じたものであるため、商品発送時の段ボールのサイズ選びや無駄のない詰め方は物流関連コストの増減にかかわる。それゆえに複数の商品を取り扱う事業者は梱包作業は新人や短期アルバイトを充てることは難しく、ベテラン作業員の経験や工夫に依存している場合が多いよう。

 「梱包アシストAI」の導入で経験のない新人でも最適な箱選びや箱詰めが可能になり、梱包作業が増える繁忙期などに短期アルバイトを充てることなどもできるようになるほか、ベテラン作業員頼りの不安定な梱包作業の改善を図れるという。「適切な箱のサイズ選びや詰め方のほか、商品の『壊れやすさ』を5段階で表示して当該商品を入れる位置について注意喚起を行うほか、利用者の商品と一緒に販促物を同梱したり、『この商品は気泡緩衝材(プチプチ)を巻いて』といった梱包時の指示も表示できるなど使いやすさにこだわった。使用料金は1オーダーあたり5円と完全従量課金で初期費用や月額利用料は徴収しないこともあり、1日の出荷件数が100件くらいの事業者にも利用頂いている。また、WMS(倉庫管理システム)とも簡単に連携できるため、売上規模の大きな事業者も導入しやすい」(阿部翔太郎取締役)とした上で「導入頂いた後の運賃の削減効果は平均で1オーダーあたり30円。成果が出ていることもあり、継続して利用頂けることが多い」(同)という。

 「梱包アシストAI」はSaaSで提供するため、専用設備などは不要。AIからの指示を表示する汎用的なタブレット端末を梱包作業台に設置するだけで利用可能となる。なお、利用には事前に取り扱う商品のサイズなどを含むデータの登録が必要となる。ただ、商品のマスターデータをベンダーから提供されないケースなどサイズに関するデータが登録がされていない商品でも、AIが商品名やJANコードから商品サイズをインターネット上から検索して自動登録するため、利用者はサイズ登録のない商品をデータを追加で入力する必要などはなく、面倒な手間がないという。

 「梱包アシストAI」は昨年5月ころから本格的に展開を開始後、利用者の要望などを受けて、機能のアップデートを次々、行っており、直近では6月に梱包作業時に商品の出荷検品を行える検品機能を標準機能として新たに追加するなどしている。今後もニーズに即したアップデートとPRの強化で現状、十数社程度という導入社数をさらに拡大させていきたい考え。

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