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千趣会、家事雑貨で新ブランド

2016年 9月29日 18:21

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千趣会は9月27日、家事雑貨ジャンルの新ブランド「kusu kusu works(クスクスワークス)」を立ち上げた。新ブランドでは、顧客の家事の悩みを解決する機能面だけでなく、利用者の気分を上げるデザイン性を重視した。まずは、深刻な悩みを抱える女性が多い"洗濯"をテーマにした9商品の販売を開始。今後はバス・サニタリー、キッチンなど家事雑貨全般に対象を広げ、2018年をメドに6億円を売るブランドに育てる。

「クスクスワークス」は、人が"なるほど"と感じる商品に出会ったときの「くすっ」という微笑みを追求するために名付けたブランド名だ。

 消費者の悩みごとを解決するだけでは競合商品と差別化できず、価格競争に陥ってしまうことから、置いてあるだけで絵になり、毎日の暮らしが楽しくなるような新しい価値を商品に込めた。

 今回、デザイン性を重視した商品開発を行うのに当たり、企画段階からデザインの詳細まで一緒に開発を進めるプロジェクトパートナーとしてデザインコンサルタントのアッシュコンセプトと契約した。

 新ブランドの第1弾は、"洗濯"をテーマにしたハンガーアイテム5種類と、室内物干し、物干し竿、バスタオルスタンド、ランドリーボックスの計9商品で、通販サイトとカタログ「sumutoco」で販売する。

 昨今、住宅事情や大気汚染問題などもあって洗濯物を部屋干しする人の割合が増えており、その大半がリビングで乾かしているという。そのため、顧客から吸い上げた部屋干しにまつわる悩みを解消するためにも、新ブランドでは生活感を醸し出すプラスチックの洗濯バサミを使わないことや、使用しないときは場所をとらずに収納でき、出しっぱなしでも絵になるデザイン性、さらにはハンガーにかけたまま収納できることなどを開発テーマに据えた(画像)。

 今後も、消費者の困りごとを解決する機能と、その機能にマッチしたデザインの家事道具のブランドとして、バス・トイレタリーやキッチン、ハウスキーピングといった家事関連ジャンル全般の商品開発を進める。

 なお、今回の家事雑貨ブランドは男性を含めた単身者などもターゲットにしており、千趣会の主要顧客層にとどまらないことから、将来的には実店舗も含めた販売チャネルの拡大も視野に、新しい客層へもアプローチしたい考えのようだ。

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