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ファンケルが冷凍パンで限定味 社員起案で事業化、インスタで認知

2025年 5月22日 12:00

 ファンケルはグルテンフリーの冷凍パンのブランドから新製品を発売する。世界的な需要の高まりに加え、国内も健康志向だけでなく、美容的観点からニーズが増えている。ウェブやSNSを中心にブランドの認知を高め、事業の育成を図る。

 
 「OKOME BAKERY(おこめベーカリー)」は5月20日、数量限定でコーン味のベーグル(2個入り、税込840円)、小さなベーグルタイプのベーグレット(=画像、6個入り、同)を発売した。ナチュラルローソンでもベーグレット(2個入り、同300円)を販売する。国産米粉と玄米粉を使い、もっちりとした食感、コーンの自然な甘みを特徴にする。サンドイッチのベースやおやつとして提案する。

 ファンケルは旗艦店の銀座ファンケルでグルテンフリーをコンセプトにしたレストランを運営する。コロナ禍の外出制限で来店客が減った22年、従業員の起案から同店のシェフ監修のブランドとして「おこめベーカリー」を立ち上げた。ファンケルとは別に独自に通販を展開する。顧客管理も異なり、インスタグラムなどSNSを中心に独自に新規顧客と接点を築く。アレルギーなど明確な課題を持つ層だけでなく、美容的観点の需要から事業は順調に拡大しているという。

 グルテンフリーの食品市場や飲料は、欧米を中心に拡大する。健康志向や美容、ダイエットなど代替食品としてニーズも高まっている。グルテンに関連する疾患の増加もニーズを後押しする。

 国内の浸透はこれからだが、ここ数年、5~6%の成長率を維持しているとされる。パンやクッキー、パスタなどさまざまな製品があるが、複雑な生産技術が必要なことから、価格が高いことがネックになっている。

 ファンケルはグルテン含有量を10PPMに抑える。小麦を使用する製造工場で製品製造するため、定期的に外部の専門機関による分析で含有量の確認を行い、品質担保に努めている。
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