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新日本製薬 「直感面接」で自己分析、ロールモデル社員を面接官に

2019年 3月14日 13:10

 新日本製薬が新卒採用活動で学生が自ら面接官を選ぶ「直感面接」を行う。昨年の採用活動から導入を始めたもの。何気ない選択に思える”直感”だが、その背景には、学生自らの自己分析につながる思考のあり方、キャリアに対する考えがあると考え独自の取り組みとして行う。学生にとってロールモデルとなると考える社員を面接官として選び、優秀な人材の採用につなげる。

 「直感面接」は、昨年から行っているもの。2020年3月卒業予定者を対象に行う今回は、一次選考の面接で行う。面接官が学生が選ぶのではなく、学生がどんな面接官と話をしてみたいか、自ら選択してほしいとの考えからだ。

 ”直感”を重視するのは、職場においても日々、何気なく行っている決断の連続には、背景にある人それぞれの考え方、経験に基づく思考があるとみるため。これを深掘りしていくことで自己分析することにもつながると考える。就職活動は、働く環境を選ぶだけでなく、自らと向き合う時間と考え”直感”の背景にある考え方を、就職を希望する学生とともに探っていく。

 今年は11人の面接官から選び選考を進める。面接官は、ブランド開発や経営企画、CRM企画、商品企画、店舗流通など、各部署から採用担当が学生の視点に立って選んだ。「自らのロールモデルとしてイメージしやすい社員を選んだり、役職者など経営の視点を持った人を選ぶなど、その人なりの感覚で選んでもらい自己分析につなげてもらう」(同社)と、目的を話す。

 今回は、採用テーマに「自分らしさ×成長」を設定した。経験と成長を重ねることで、今はおぼろげな”自分らしさ”の輪郭を掴んでほしいとの考えから。昨年、初めて「直感面接」を行った際はとくにテーマを設定しなかったが、「直感面接」の実施が、”自分らしさ”を掴む自己分析にもつながるとしてテーマを定めた。

 昨年12月から2月にかけて行った1DAYインターンシップでも、参加学生の自己分析を後押しする「チョッカンミーティング」を行った。134人の学生が参加。新卒入社3~6年目の社員と学生が自らのこれまでの人生を振り返り、日々の選択や人生の節目となった過去の決断の背景を分析する「ライフチャート」を作成。”自分らしさ”を言語化する取り組みを行った。
 
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