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日清食品 新パスタをネット販売限定で展開

2019年 3月28日 18:12

 日清食品は3月27日から、1日に必要な栄養素を摂取できるパスタをネット販売限定で発売した。独自の製麺技術を用いて開発し、簡単に美味しく食べられることが特徴。30~40代のビジネスパーソンをターゲットに、栄養とおいしさで訴求し普段の食事の置き換えを促していく。自社通販サイトのほか、アスクルが運営する「LOHACO(ロハコ)」で販売する。今後シリーズ化し、発売から1年で100万食の販売を目指す。

 発売したのは「ALL―in PASTA(オールインパスタ)」シリーズで、ビタミンやミネラルがそれぞれ13種類配合した。糖質は一般的なパスタと比べて30%カットし、食物繊維は8・6グラム、たんぱく質は24グラムを摂取できる。厚生労働省が定めた食事摂取基準をもとに、必要な栄養素を配合した。

 1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる理想的な食事である”完全栄養食”として「ALL―inシリーズ」を訴求する。3月26日の発表会で同社のマーケティング部長の藤野誠氏(写真左と、右は佐藤真有美マーケティング部ダイレクトマーケティング課ブランドマネージャー)は「1食で必要な栄養を摂取でき、簡便に作れる。時代に合ったインスタント麺として提案する」とあいさつした。

 開発では、ダイエットなどで必要な栄養素を摂取できていない「新型栄養失調」に着目。栄養バランスの良い食事を摂れていない人が多いという。茹でた後でも厚労省が定める必要な栄養素の3分の1を摂取できるものを目指した。

 「オールインパスタ」は、栄養摂取と美味しさを両立していることが特徴となる。独自の製麺技術「栄養ホールドプレス製法」を採用し、ビタミンやミネラルなどの栄養素を麺の内側に閉じ込め、小麦ベースの外層で麺全体を覆う仕組み。長期保存中や調理後に栄養素が減少することを防ぐほか、食べた時にも栄養素独特の苦みを感じにくいように工夫した。開発には約1年をかけて、試作と分析、改良を300回以上繰り返したという。

 メーンターゲットは30~40代のビジネスパーソンで、職場でのランチや帰宅後の夜食、週末の朝食での利用を見込む。新規顧客獲得はウェブ広告を中心に行い、商品を紹介する動画を使って訴求する。また、サンプリングを積極的に行い、飲食機会を増やす。このほか、通販サイトではリピート顧客向けに定期購入を用意して、複数の購入サイクルから選べるようにする。このほか、3月27日から5日間の期間限定で、「阪急うめだ本店」での試食販売も行う。

 第一弾の「パスタ」はカップタイプ3品目と袋麺1品目、パスタソース3品目をラインアップした。今夏をメドに第2弾を発売する予定で、ラーメンを開発しているという。
 
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