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青山商事 EC連動店舗を拡大、郊外の大型店で初導入

2019年12月 9日 13:30

 紳士服の販売を手がけている青山商事は12月2日、実店舗内でデジタルサイネージを使って通販サイトの商品在庫と連動させるシステム「デジタル・ラボ」について、郊外の大型店への導入を開始した。

 同システムでは同社通販サイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を実店舗内に複数設置して、来店客がその端末を通して通販サイト上にある約1000万点以上の在庫から好みの商品を選ぶことができるというもの。

 導入店舗では、同じ色柄の商品をサイズ別で保有する必要がなく、限られたスペースで多くの種類の陳列が可能。会計は実店舗で行い、商品は自宅に配送となるため、購入後は手ぶらで帰ることができ、後日店に商品を引き取りに行く手間も不要となる。

 現在は主に都市部に展開する売場面積約330平方メートル未満で、商品の陳列スペースが限られている狭小店舗を中心に導入している。

 今回は、「フレスポ能代店(秋田県能代市)」、「鶴岡店(山形店鶴岡市)」、「いわき平店(福島県いわき市)」、「郡山桑野店(福島県郡山市)」、「岡山大安寺店(岡山県岡山市)」「松山店(愛媛県松山市)」の6店舗に導入。郊外の売場面積約660平方メートル以上の大型店に導入するのは今回が初めてとなる。

 導入した店舗では、スーツ売場の一部を縮小してジャケットやカジュアル商品の売場を拡充するほか、今後はオーダースーツブランドや”ビジカジ”商品の訴求コーナーの設置なども検討。都市部の狭小店舗での活用とは違った観点から、同システムのメリットを生かしていくという。

 なお、今回で導入店舗の合計数は29店舗となった。
 
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