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アメイズプラスが常設店を1.6倍に拡張、試着スペース広げて購買促進

2025年 6月 5日 12:00

 健康や美容関連グッズのECを展開するアメイズプラスは5月21日、東京・有楽町の常設店を拡張した。店舗スペースを1.6倍に拡大し、接客や在庫保管のスペースを拡張した。ECサイトでは購入に至らなかった顧客の来店を促し、購買につなげる狙い。

 常設店は「amepla SHOP」(=画像)。東京・有楽町の商業施設「有楽町マルイ」の5階に構える。昨年秋に出店した期間限定店が好調で、販売期間を延長し常設化していた。

 取扱アイテムは、美容健康関連のECサイト「amepla」の人気商品。履いて歩くだけで体幹を鍛えることができるスニーカー「バランスコアスニーカー」シリーズや、肩こりの悩みに訴求する「肩甲骨はがしピロー」、くせ毛をストレートに導くヘアブラシ「ストレートケアブラシ」などとなる。

 接客スペースを拡張し、ソファやスツールを増やした。これにより顧客の試着機会を増やす。スツールは3個、ソファは2個を設置しており、一度に接客できる人数を1・5倍に増やした。また、一部商品の在庫を店頭で保管できるようにした。これまでバックヤードで保管しており、購入決定後にスタッフが在庫を取りに行く手間があった。接客から購入完了まで顧客を待たせることなくスムーズに行えるようにした。

 ターゲットは40代前後の美容や健康意識が高い層。有楽町は40代を中心とした既存顧客層と合致しており、購買力が高い人が多いと予想した。

 ECサイトはウェブ広告を活用した新規顧客の獲得を進めており、ランディングページ内で店舗を告知し送客する。試着や試用、店員による商品説明を通じて、新規顧客の購入のハードルを下げる。「来店客の多くがウェブ広告を見ており、すでに商品への興味関心がある。購買率も順調に推移している」(同)とした。

 店舗は東京・新宿や大阪、名古屋で期間限定店を展開する。今後、地方都市などへの展開を広げる考えで、顧客層を踏まえて出店エリアを検討していく。

 同社は「amepla」のほかに、寝具専門ECサイトを「nelture」を運営。24年11月期売上高は41・8%増の61億円と好調に推移している。前期の新商品数は138商品だった。
 
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