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メルローズの「サードマガジン」 オンライン接客で成果、チャットの導入を検討、ウェブ展示会も好評

2020年 7月 2日 07:51

 「ティアラ」や「マルティニーク」などを展開するアパレル企業のメルローズは、ECが主軸のセレクトショップ「サードマガジン」がコロナ禍でも好調を維持している。

 30代後半~40代女性が主要ターゲットの「サードマガジン」は自社通販サイトに加え、東京・代官山にショールーミングストアを構えている。利用者は自由に試着でき、気に入った商品はオンライン上で決済して後日自宅に届けてもらうか、ウェブ上でクリッピングして自宅でゆっくり検討できる。

 ストアには経験豊かなスタッフが常駐。手持ちの服との具体的なアレンジ方法などをアドバイスする。また、ストア2階にプレスルームを設けているため、スタイリストも出入りし、SNSを含めた情報発信の場としても機能している。

 新型コロナウィルス感染拡大を受けた緊急事態宣言中の4月上旬から5月下旬までは、同社もショールーミングストアをクローズし、商品の試着だけでなくプレスルームとしての機能も休止。一方の通販サイトは3密回避の観点から配送面で遅れが生じたものの、通常通り営業した。

 通販サイトはコーディネートコンテンツが好評だが、ストア閉鎖中はインスタグラムのブランド公式アカウントを通じたコーデ提案などの情報を従来以上に発信した。また、インスタでは質問コーナーを設け、リモート勤務中のスタッフが顧客の疑問や洋服の悩みなどに応えた。

 こうした取り組みも奏功し、5月単月の売上高は前年同月比約1・8倍と好調だった。オンライン会議で映える、きれいめのトップスや、スウェットなど室内でリラックスして着用できるアイテム、ブランドロゴが入ったオリジナルTシャツのほか、自粛明けに着たい女性らしいアイテムなども含め、「自宅にいながら買い物を楽しむユーザーが増えた印象」(同社)という。

 また、緊急事態宣言解除後の6月単月売上高は前年同月比5倍程度で推移したという。商品の充実や顧客の買い物意欲の高まりに加え、インスタのフォロワーが再オープンしたショールーミングストアに実物を見に来るケースが増えたことも関係しているようだ。

 今後は、オンライン接客の重要性がより高まると判断。引き続きインスタでの問い合わせ対応を行うほか、チャットツールの導入も検討するなど顧客接点を強化する。同ブランドは地方のユーザーも多いため、「ショールーミングストアとECの間を埋められるサービスを強化し、地方に住むお客様も手厚くフォローしていきたい」(同社)とする。

 また、ショールーミングストアは電話での来店予約を受けているが、ウェブで申し込めるようにし、密を避けながら試着やスタッフによるスタイリングを気軽に受けられるようにしたい考え。

 一方、6月下旬に開催した今秋冬物の展示会はリアルの場だけでなく、オンラインでも初開催。モデルがショールーミングストアを訪れ、次々と新作を試着していくショートムービーを配信した(画像(上))。また、通販サイトと同様に各商品の特徴やディテール、着こなし方が分かるページを設け、秋冬物約120点を紹介(画像(下))。予約販売だけでなくファッション誌などへのリースにも対応した。

 初となる動画コンテンツが好評だったことから、今後も動画を使うことで洋服の着用感を分かりやすく、かつ楽しく商品を見てもらえるサイトを目指す。

 
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