オイシックス・ラ・大地は、規格外品や端材、災害や急な出荷停止などで販売先となっている食材の取り扱いを強化する。9月23日に専用コーナーを開設し、規格外食材などを使ったミールキットや、出荷できなかった青果や加工品7アイテムを販売する。環境問題対策として取り組む「グリーンシフト戦略」の一環で推進するもの。販売状況を踏まえて、品ぞろえの拡大を検討していく、
 






　商品は、専用コーナー「Oisixもったいないマーケット」を通じて販売する。専用コーナーを通じて商品の認知度を高め、購入機会を増やす考え。

　取り扱うのは、ミールキット「KitOisix酒造応援!ベジチャウダー酒米リゾット」(税込価格は1879円)で、日本酒の原料である酒米を使ったもの。酒米の佐藤錦は粒が大きく粘りが少ないことが特徴で、旬のかぼちゃとあわせた。日本酒の出荷量が減少傾向にあり、酒米の消費を通じて日本酒文化の支援につなげる。

　ミールキット「同ふぞろいほっけヤンニョン風味」(同1825円)は、加工時に切り落とされてしまう部分を使用した。揚げ焼きにしたほっけを、特性のヤンニョン風味たれと絡めて、ごはんが進む味付けとした。

　このほか、食品ロス削減商品として、未成熟のりんごを使った「シードル」や、表面のキズが原因で出荷できなくなったバナナを使った「ふぞろいフローズンバナナ」などを販売する。

　同社は「サスティナブルリテール」を掲げて、食の領域から社会問題に対応してきた。ミールキットの原材料として規格外野菜を積極的に活用してきた。需要予測や生産、製造管理の徹底を図り流通段階での食品ロスは0・2%に抑えてきた。また、ミールキットは使い切りの食材をセットしたことで、家庭での食品ロスは3分の1まで削減できることがわかったという。