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ライブコマースじわり浸透、活用企業が増加

2022年 5月19日 10:50

 スマートフォンやパソコンでユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取りながら、商品の魅力や特徴を伝える「ライブコマース」を活用する通販企業が増えている。中国ではメジャーな販促手法だが、これまで日本ではあまり浸透していなかった。ただ、コロナ禍を受けた在宅時間増加や、動画サイトなどでライブコンテンツを閲覧する習慣が一般化したことなどもあり、徐々に日本においても成果が出始めているようだ。
 






「客席との融合」に成果

auCL

 auコマース&ライフ(auCL)は2月23日、仮想モール「auPAYマーケット」アプリ内のサービス「ライブTV」で吉本興業のお笑い芸人が商品を紹介するライブコマース番組「生配信!よしもと市場」を開始してから1周年を記念し、5時間の生配信を実施した。

 2021年3月に行われた第1回の放送から1周年を迎えたことから、毎月「3の付く日」に行う「三太郎の日」にあわせて、特番として『「生配信!よしもと市場」1周年記念大感謝祭 5時間ぶっ通し生配信!』を放送。アインシュタイン、レイザーラモン、トレンディエンジェル、ニューヨーク、ジャングルポケットらの芸人がお笑いライブを実施。特典として、ライブ中にしか取得できない割引クーポンを配布した。

 auCL経営企画本部経営企画部の大森一摩プロジェクトマネージャーは「視聴者数は通常の番組に比べて約5倍、購入者数は約4・4倍だった。新記録なので、一定の目標は達成できたと思う。コマースだけではなく、お笑い芸人によるライブが行われたことや、フジテレビの『めざましテレビ』でも取り上げられるなど、さまざまなメディアに露出したことが大きかったのではないか」と振り返る。

 紹介した商品は、auCLが運営する直営店「auPAYマーケット ダイレクトストア」の商品で、家電10商品、グルメ3商品を紹介した。アラジンのヒーターや、ダイソンの空気清浄機などが良く売れたという。今回は、家電を芸人たちが体感してプレゼンを行い、自宅で使用しているシーンの動画も公開。「実際に使ってみたどうだったか」を、芸人が視聴者目線で語った点が購買につながったようだ。「単に芸人がしゃべればいいというわけではなく、使用者としてのコメントをしてもらえた点が良かった」(同)。芸人が実際に自宅で製品を使っている映像もあったことで、コメントの説得力が増したようだ。

 大森プロジェクトマネージャーは「単にコマースを提供するだけではなく、コンテンツとしての面白さを磨くために新たな切り口を模索している。今回の『寄席との融合』は成功パターンといえるのではないか。また、auPAYマーケットの認知度はまだまだ低いので、モールの存在を知ってもらうきっかけにもなった」と評価する。購買者数の伸びは、視聴者数の伸びにくらべてやや低かったものの、きちんとコマースに結びつけることができたようだ。今回は、吉本興業のコミュニティーサイト「FANYID」と連携していたこともあり、芸人のファンも多数視聴しており、auCLがアプローチできなかったユーザーを獲得することができた。実際に、通常の購入者層よりも若い世代が多かったという。

 大森プロジェクトマネージャーは「最近は、ユーチューブやインスタライブなど、消費者にとって楽に情報が得られる時代だ。今後は『見るだけで分かる』『感覚的に分かる』ことがより求められると思うので、分かりやすく商品が訴求できるライブコマースの需要は伸びるのではないか」と話す。



 
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