厳しい寒さが続く「向かい風」の中で始まった今年の春商戦だが、大手総合通販各社が昨年末もしくは年明けの１月に発刊した春号または春夏号の出足は概ね堅調に推移しているようだ。節電やエコに対応した商品の特集や有名人とのコラボ企画、実需に即した商品を取り揃えた特集など、各社とも特集内容や商品の魅せ方を工夫し、顧客の購買意欲をしっかりと掴んでいるもよう。春商戦全体の見通しについては「天候の回復次第」とする声が多く、楽観視できない状況のようだ。各社の春カタログのスタート時点での状況や商品の売れ行きの状況などについて見ていく。（画像は春号で売り上げ好調な千趣会の「ライナー付きトレンチコート」のカタログ誌面）