アマゾンジャパンは展開するナレーターや俳優・声優らが小説などを朗読した音声コンテンツ「オーディオブック」を配信するサービス「Audible(オーディブル)」を強化する。「オーディブル」の提供を日本向けに開始した2015年から今年で10年を迎えたことを受けて「日本10周年記念スペシャルラインナップ」と題して新たに制作したオーディオブックの配信を10月21日から順次を開始する。
これまでオーディオブック化していなかった村上龍氏の「イン・ザ・ミソスープ」など10作品のほか、村上春樹氏の最新作「街とその不確かな壁」、恩田陸氏の「Q&A」など15作品、朝井リョウ氏の「桐島、部活やめるってよ」「生殖記」、宇山佳祐氏の「桜のような僕の恋人」などベストセラー作家5人の合計30作品のオーディオブックを10月21日から来年にかけて順次配信していく。
オーディオブックの中でも特に利用者から人気が高いという書籍として出版する前にオーディオブックを配信する「オーディオファースト作品」も拡充。日本語作品では21年に初めて配信を開始したのち、これまでに28のオーディオファースト作品を配信しているが、加えて人気ミステリー作家の湊かなえ氏が初めて手掛けるオーディオファースト作品「暁星(あけぼし)」を11月11日から配信を始めるほか、林真理子氏やスコット・アラン氏の作品もオーディオファースト作品として配信する。
また、建築家の安藤忠雄氏やタレントの渡辺直美氏ら専門分野を持つ講師らが講義を行う「A University」、タレントの有田哲平氏が出演するコント番組「有田哲平氏 耳笑」、声優の斎藤壮馬氏が好きな本について語る「斎藤壮馬の本心」を10月21日から配信を始めるなどオーディオブック以外の音声コンテンツ「ポットキャスト」の作品も増やす。
都内で10月21日に開催した記者発表会に登壇した同社の逢阪志麻Audibleカントリーマネージャー(写真㊨)は「オーディブル」の日本での状況について、「トップクラスの俳優・声優、出版社と協力して魅力的なコンテンツを拡充してきたこと、またそれによる会員満足度の向上および利用時間の増加。これら3つが互いに作用し合い、好循環を生んで持続的な成長につながっている」と日本での事業が成長していることを示唆。特に今年は6月から開始したアマゾンの楽曲のサブスクリプションサービス「Amazonミュージックアンリミテッド」の会員が月に1冊のオーディオブックを聴取できるようにした取り組みで新規利用者が増加したとし、「Amazonミュージックアンリミテッド」を通じた利用者の8月の利用時間は月平均3・68時間となり「オーディオブック未体験者に好評頂いている」とした。
日本で人気のオーディオブックについても言及。10年間で最も聴取された作品は「成瀬は天下を取りにいく」(著・宮島未奈、ナレーション・鳴瀬まみ)、2位は「人は話し方が9割」(同・永松茂久、同・横居将)、3位は「同志少女よ、敵を撃て」(同・逢阪冬馬、同・青木瑠璃子)などトップ20を明らかにし、「当初はビジネス本、自己啓発本がよく聴かれていたが、22年に聴き放題プランを導入後はジャンルが広がり、実用書からエンタメまで幅広く聴かれるようになった」とし、「2025年は日本での新規制作作品数を前年比40%増とし、出版社やナレーター、クリエイターと連携してより充実したコンテンツを届けたい」とした。
発表会には11月28日配信の「Q&A」および来春配信予定の「イン・ザ・ミソスープ」のオーディオブックで朗読を担当した俳優の濱田岳氏(写真=左から2人目)や火災原因調査員を主人公にしたオーディオファースト作品を執筆中の作家の中山七里氏(写真=左から3人目)も登壇。朗読や執筆に際してのエピソードを語った。
「オーディナブル」は10年間の節目に伴い、今年から新規顧客獲得や拡販を強化する。一環として9月16日から全国でテレビCMの放映を開始したほか、東京・渋谷駅で11月7~9日、大阪・梅田駅で同14~16日までそれぞれ端末を10~15台程度設置して11月11日に配信する「暁星」を含む複数のオーディオブックを聴取できる体験会を実施する。
アマゾンジャパンは展開するナレーターや俳優・声優らが小説などを朗読した音声コンテンツ「オーディオブック」を配信するサービス「Audible(オーディブル)」を強化する。「オーディブル」の提供を日本向けに開始した2015年から今年で10年を迎えたことを受けて「日本10周年記念スペシャルラインナップ」と題して新たに制作したオーディオブックの配信を10月21日から順次を開始する。
オーディオブックの中でも特に利用者から人気が高いという書籍として出版する前にオーディオブックを配信する「オーディオファースト作品」も拡充。日本語作品では21年に初めて配信を開始したのち、これまでに28のオーディオファースト作品を配信しているが、加えて人気ミステリー作家の湊かなえ氏が初めて手掛けるオーディオファースト作品「暁星(あけぼし)」を11月11日から配信を始めるほか、林真理子氏やスコット・アラン氏の作品もオーディオファースト作品として配信する。
また、建築家の安藤忠雄氏やタレントの渡辺直美氏ら専門分野を持つ講師らが講義を行う「A University」、タレントの有田哲平氏が出演するコント番組「有田哲平氏 耳笑」、声優の斎藤壮馬氏が好きな本について語る「斎藤壮馬の本心」を10月21日から配信を始めるなどオーディオブック以外の音声コンテンツ「ポットキャスト」の作品も増やす。
日本で人気のオーディオブックについても言及。10年間で最も聴取された作品は「成瀬は天下を取りにいく」(著・宮島未奈、ナレーション・鳴瀬まみ)、2位は「人は話し方が9割」(同・永松茂久、同・横居将)、3位は「同志少女よ、敵を撃て」(同・逢阪冬馬、同・青木瑠璃子)などトップ20を明らかにし、「当初はビジネス本、自己啓発本がよく聴かれていたが、22年に聴き放題プランを導入後はジャンルが広がり、実用書からエンタメまで幅広く聴かれるようになった」とし、「2025年は日本での新規制作作品数を前年比40%増とし、出版社やナレーター、クリエイターと連携してより充実したコンテンツを届けたい」とした。
発表会には11月28日配信の「Q&A」および来春配信予定の「イン・ザ・ミソスープ」のオーディオブックで朗読を担当した俳優の濱田岳氏(写真=左から2人目)や火災原因調査員を主人公にしたオーディオファースト作品を執筆中の作家の中山七里氏(写真=左から3人目)も登壇。朗読や執筆に際してのエピソードを語った。
「オーディナブル」は10年間の節目に伴い、今年から新規顧客獲得や拡販を強化する。一環として9月16日から全国でテレビCMの放映を開始したほか、東京・渋谷駅で11月7~9日、大阪・梅田駅で同14~16日までそれぞれ端末を10~15台程度設置して11月11日に配信する「暁星」を含む複数のオーディオブックを聴取できる体験会を実施する。