dinosが掃除ロボ置けるラック発売、長岡造形大との産学連携施策で学生のアイデアを商品化

2025年10月30日 12:44

2025年10月30日 12:44

 dinos(=ディノス)は10月24日から、長岡造形大学の学生のアイデアを商品化した下部にロボット掃除機を収納できるラックの販売を開始した。同社は商品のデザインに関する産学連携プロジェクトとしてプロダクトデザイナー人材育成のため、同大学や協力企業とともに企画・デザインから製造・販売に至るまでの課程を学生に教え、生活者ニーズに寄り添ったものづくりができるようにする取り組みを実施しており、同商品の開発・販売もその一環。同社の通販サイトで販売する。


1030124231_6902dea70dc8f.jpg 販売を開始した「お掃除ロボット おかえりラック」(=写真)は衣類や小物などを収納したり、つるし掛けができる上部スペースの下にロボット掃除機と充電ドックを収納できるようにした、デッドスペースになりがちなロボット掃除機を置く場所の上部を有効活用するためのラック。衣類などを収納する上部とロボット掃除機を収納するスペースを仕分ける棚は突起を差し込み、ねじで固定する可動式としており、自動ごみ収集機能付きのような高さのあるロボット掃除機など様々なサイズに対応できるほか、ロボット掃除機の動きを妨げないようラックの脚を三脚にしており、ロボット掃除機の充電やゴミ回収、水補充などがスムーズにできるように工夫した。なお、ラック上部にはハンガーバーやサイドバーをつけて衣類および帽子やバッグなどの小物をかけられるにした。

 同ラックのサイズは幅・奥行き45cm、高さ163.5cm。重量は14kg。価格は税込2万9900円。

 ディノスは長岡造形大学らと社会で即戦力として活躍できるプロダクトデザイナー人材の育成のために、学生が商業ベースでものづくりを行う「プロダクトデザインに関する産学連携プロジェクト」を2023年から開始しており、今回のラックは昨年実施した、ディノスで販売できる「45cm×45cmに置けるコートハンガーラック」の提案を課題とした2期目のプロジェクトに参加した同大学の造形学部デザイン科3年の学生である寺岡結紗衣氏が提案したもの。

 寺岡氏は同商品のデザインにあたって「これまでの授業の中では意識してこなかった組立方法、コスト、各部の寸法の検討に苦戦した。また、掃除ロボットについても知る必要があったことから、ネットでサイズを調べてリストアップすることに加え、家電量販店にも話を伺い、最近の売れ筋や性能などをリサーチした。様々な条件の中で試行錯誤を重ね、たくさんの方にアドバイスをいただきながら着地点を見つけていけたことは大きな学びになった。最終的に商品化へと繋げられた経験は今後の糧になると感じている」とした。

 ディノスの商品開発担当者は「便利な一方で場所をとるロボット掃除機。ロボット掃除機の『帰る場所』を作ればノンストレスな生活が手に入れられるという寺西さんの斬新なアイデアから本商品は生まれた。寺西さんの提案は生活者が抱える悩みや要望をしっかりキャッチアップできており、商品化の段階で心がけたのは大きく手を加えることなく、できるだけ原案のデザインを生かすことだった」とした。

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