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ナノエッグ、販売戦略の見直し着手──価格改定し転換率向上へ

2010年 6月17日 17:27

 聖マリアンナ医科大学発のベンチャーで、化粧品通販等を行うナノエッグはこのほど、販売戦略の見直しに着手した。この一環として主力商品のリニューアル及び価格改定を行うほか、スペシャルケアアイテムを新たに投入。これにより新規客の継続率アップを図る一方、既存顧客の客単価アップにつなげていく。

 6月21日にリニューアルするのは、主力のスキンケアライン「マリアンナ ブライトニングライン」。化粧水や乳液、クリームなど3アイテムで、価格を従来価格よりそれぞれ2000円値下げ(旧価格は税込5500円~8500円)する。

 サンプル配布から本商品への転換率アップが課題となっていたが、「価格が本商品購入のハードルとなっていた」(同社)と判断。販売量拡大に伴う大量生産と容器の簡素化によるコスト低減を価格に反映させた。

 一方で、「トコフェロール(ビタミンE)」などの美容成分は増量。これにより、「ブライトニングライン」の売り上げ倍増を見込む。同ラインは2007年の発売からこれまで約10万本を販売。現在、年間売上高は約2億円に上る。

 また、新たに美白作用で訴求するスペシャルケアアイテムを投入。既存客の客単価アップも図る。

 新商品は「マリアンナVAエッセンス」(15グラム、税込4500円)と、「マリアンナHQエッセンス」(同、同5500円)。肌のターンオーバーを促す独自成分「ナノキューブ」を配合したほか、メラニン生成を抑制する美白成分「ハイドロキノン」を配合。初年度5000本の出荷をめざす。独自に実施した顧客調査により、5000本程度のニーズがあると判断した。

 ナノエッグは、聖マリアンナ大学と共同開発した「ナノキューブ」を配合したスキンケアラインを主力に通販展開するほか、原料供給事業を展開している。

 ナノエッグの前期売上高は約3億9000万円。大学に対する知名度や信頼感を背景に神奈川県下を中心に新規獲得が進んでいる。
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