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【waja EC事業譲渡の背景と今後は?】 EC運営で得たフルフィル力、ささげ等の機能を提供、導入先の売上にも貢献へ

2019年 9月26日 15:00

 waja(ワジャ)は9月1日、ブランド品のネット買取・販売を手がけるデファクトスタンダードに主力のEC事業を譲渡し、ささげなどのソリューションツール「PANAMA(パナマ)」を提供するフルフィルメント企業として再スタートした。

 wajaでは、ECとパナマ両事業の成長に向けて幅広くパートナーや出資企業などを模索する中、同社からデファクト側に声をかけ、EC事業についてはデファクトの既存事業とのシナジーが見込まれ、成長曲線が描けると判断し、当該事業だけをデファクトに譲渡。wajaの創業者で元COOの小安光司氏を含め、EC事業に従事していたメンバーは全員、デファクト側に転籍し、wajaには村田高宗CEOと数人の社員が残ってパナマ事業に専念することになった。

 wajaが運営していたECのささげ業務については社内システムだったパナマを継続利用してもらっており、デファクトが運営する古着の買取・販売サイト「ブランディアオークション」でパナマを利用するかどうかは今後の検討事項のようだ。

 また、「waja」は3つの売り場を束ねるECモールの名称のため、パナマ事業を展開するwajaは年内をメドに社名変更する予定という。

 パナマ事業は昨年2月にスタート。wajaがEC運用で磨き上げたフルフィルメントシステムの総称で、ささげに特化した「スタジオ」と、商品マスターを作成する「マスターローダ」、作業ログを解析する「ダッシュボード」、通販サイト用にデータを変換する「スマートコンバータ」、納品データと入荷商品を照合する「チェッカー」の5つの機能で構成され、「スタジオ」機能だけなど、切り出しても使える。

 中でも煩雑な業務が多く、労働集約型のささげに特化した「スタジオ」機能は、商品撮影から画像加工、サーバーアップロードまでのオペレーションをスマート化。画像加工ソフトや基幹システムに触る必要がないため業務が属人化せず、画像品質や業務効率も個人差が生まれないという。また、分かりやすいUIと簡潔な操作のため作業マニュアルもほぼ不要で、短時間のトレーニングで使いこなせるとする。

 「ダッシュボード」機能では、誰がいつ、どんな作業をしたのかをリアルタイムで確認でき、作業ログを解析することでボトルネックの発見、個々に合わせたトレーニングや配置転換の必要性などが分かるほか、現場で苦労する当日欠勤にも対応しやすくなる。

 現状、人海戦術でささげ業務に取り組んでいた企業からの問い合わせが多く、昨今の運送費の上昇でささげ業務の見直しに着手する企業もあるようで、パナマはフルフィル業務を幅広くカバーしながら導入先の従来の業務フローにスムーズに組み込める点が評価されているようだ。

 パナマの初期ユーザーでリユース品の通販サイトを運営するレトロは、フォルダ管理やアップロード作業の大半を自動化して工数削減を実現したのに加え、ミスが起こらない環境が整ったことでスタッフのストレスも軽減したとしている。

 wajaではまず、工数削減によるコスト低減効果を売りにしていくが、「パナマの導入によって作業が標準化し、均一の納品物になるためコンバージョンにも効いてくるはず」(村田CEO)とし、有力なパートナー企業と組んで売り上げアップにつながる結果を残したい意向だ。

 身軽になって再出発したwajaを「スタートアップのよう」(村田CEO)とした上で、市場でのパナマの評価を把握するためにも「多くの現場を見て回りたい」(同)とする。
 
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