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ファンケル カウンセリング主体の店舗、百貨店中心に新業態展開

2020年 1月23日 13:37

 ファンケルが新業態店舗の展開を始めた。コンセプトは「パーソナルコミュニケーション」。専門知識を持つスタッフから美容や健康に関するカウンセリングサービスを受けることができる。新業態店舗は、百貨店を中心に展開していく。

 新店舗「FANCL BEAUTY SALON」(=画像)は1月21日、阪急うめだ本店(大阪市北区)7階にオープンする。店内には、カウンセリングカウンターを6席設けるなど、従来の店舗よりカウンセリングの充実を図る。ほかの直営店と異なり店頭には製品を陳列しない。カウンセリングを行い、最適な化粧品、サプリメントを提案するなどコミュニケーションを重視する。気軽に製品を試せるテスターも配置する。主にファンケルの研究成果を活かした「パーソナライズ製品」を提案する。

 化粧品では、肌測定機器や、肌状態を分析する独自技術「角層バイオマーカー」で現在と未来の肌のダメージリスクを分析し、測定結果から最適なパーソナル美容液を提案する「スキンソリューション」を提供する。

 現在の肌悩みに対応した1剤と未来のリスクに対応した2剤の組み合わせで提案する「スキンソリューション」は、これまで通販を中心に展開。解析キットの送付から分析、商品提供までに数週間を要していた。新店舗では新たな技術開発により約45分で商品提案できるようにした。

 また、2月20日から販売を開始するパーソナルサプリメント「パーソナルワン」も通販を中心に展開しつつ、新店舗で販売可能な技術開発を進め、販売を予定する。

 阪急うめだ本店2階には、従来のセミセルフ業態の店舗も展開する。ただ、インバウンドの増加から来店客にカウンセリングに必要な時間を確保することが難しくなっていた。

 国内店舗数は211(昨年9月末時点)。このうち百貨店に展開する店舗は115で約5割を占める。現段階ですべてを新業態店舗に転換することは予定していない。商業施設の特性を見極めつつ、必要に応じて展開する。

 昨年4月には、若年層やファミリー層の集客が見込める商業施設を中心に、カフェのような広いコミュニケーションスペースがある新業態店舗「FANCL New me」の展開も始めている。同業態は2店舗(同)を展開する。

 
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