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メルカリとドコモ キャッシュレス決済で提携、5月よりID連携など開始

2020年 2月 6日 13:40

 メルカリとその子会社であるメルペイ、NTTドコモの3社は2月4日、キャッシュレス決済などを基軸とした業務提携を発表し、今年5月をめどに「メルカリID」と「dアカウント」のID連携などを開始する。両社のサービスで互いのポイントを利用できる仕組みを導入するほか、新規加盟店開拓の営業についても共同で実施していくなど連携を図っていく(写真はメルカリの山田CEO㊧とNTTドコモの吉澤社長)。

 





 今回の提携では、まず、5月にメルカリIDとdアカウントを連携し、それにより、メルカリでの取り引き1回につき、税込取引額100円ごとに1ポイントのdポイントを還元。また、貯まったdポイントを1ポイント当たり税込1円としてメルカリでの取引に利用できることも開始する。

 その上で、メルペイウォレットと「d払い」のウォレットの電子マネー残高・ポイント残高の連携も行い、各社のサービスで互いのポイントをシームレスに利用できる環境を構築。今初夏からは両社の決済サービス加盟店を共通化して、新規加盟店開拓の営業活動についても共同で行っていくという。

 また、昨年4月から開始しているメルカリで売れたものが梱包・発送できる「つつメルすぽっと」のドコモショップ内への設置や、同10月に始めた「メルカリ教室」の共同開催についても、現状の一部店舗だけではなく、全国展開することも計画。

 そのほか、各社が保有するデータを連携させたフィンテックサービスやマーケティング、販促サービスなどの開発も検討していく。

 メルカリとドコモは2015年4月よりキャリア決済の連携を始め、ウェブとリアルの両面で様々なサービスの協業に取り組んできた。今回の提携もその過程において発案したものと説明しており、資本提携やポイント統合といった更なる連携の可能性については、現時点では決定した事項はないとしている。

 同日に開催した記者発表会では山田CEOが「循環型社会に向けて、より個人間で簡単かつ安全にモノを売買できるマーケットプレイスの実現と、日本のキャッシレス化推進を両社で目指す」と語り、吉澤社長も「アカウントやポイント、ペイメントが連携することでメルカリ、ドコモのどちらから入ってきても共通化された多くの加盟店でお得な体験が享受できる」とした。

 なお、今回の提携を記念して2月24日まで、メルカリでd払いを使って「毎週おトクなd曜日」と組み合わせることで、通常ポイントに加えて購入金額の最大20%分のdポイントを還元する企画なども実施する。
 
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