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オルビス 都内に体験型店舗、インバウンド強化し年5万人来店見込む

2020年 6月 4日 07:56

 オルビスが、夏にも都内に体験型のコンセプトショップをオープンする。体験を通じて、ブランドの存在感、認知の向上を図り、顧客との関係性強化を図る。インバウンド向けのブランド発信も強化する。年間5~6万人の来店を見込む。

 













 新店舗は、「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS(スキンケア ラウンジ バイ オルビス)」(=画像、東京都港区)。「ここちを美しく。」というブランドメッセージの体現した店舗になる。店舗面積は、非公表。

 従来のセミセルフ型店舗とは異なるサービスも提供する。店舗1階のオープンスペースでは、通常の肌診断だけでなく、スキンケアの手法や肌ケアの方法を知ることができるさまざまなコンテンツを用意する。商品を自由に試せる場も設け、通常の店舗と同様、商品の販売も行う。内外美容をコンセプトにしたジュースバーも用意する。

 店舗2階は、アプリ会員限定で体験できる完全予約制のスキンケアトリートメントや、ワークショップを行う。「独自のメソッドで、通常のタッチアップと異なるエステに近い施術を提供する」(同社)という。

 立地は、都内の表参道エリア。ブランドの存在感を高め、認知を図るため、ファッション・ビューティーブランドが立ち並ぶ同エリアへの出店が必要と判断した。とくにトレンド発信力があり、オルビスが体現したい世界観・価値観に近いユーザーが多く訪れるエリアから選定した。

 これまでは、商業施設内の出店が中心だった。新店舗では、これまで接点を持つことが難しかった顧客と接点を築くことを目指す。インバウンド向けの発信も強化。中国語専門のスタッフや免税対応、ウェブページの多言語対応も検討している。

 オルビスは2018年、ブランドを象徴するスキンケア「オルビスユー」を発売。リブランディングに着手した。

 カタログ通販に軸足を置く旧来の事業モデルからスキンケア中心の「ブランドビジネス」への転換を進めている。

 昨年は、肌の保湿訴求のトクホ「ディフェンセラ」、今年に入り「オフクリーム」(クレンジング)など、ブランドを象徴する商品を相次いで発売。コンセプトショップの展開を通じてブランド世界観を印象づけ、存在感の向上を図る。

 店舗のディレクションは、デザイン・イノベーション・ファームのTakram、店舗設計はMMAinc.の建築家・工藤桃子氏が手掛けた。店内の飲食サービス、デザインは、ジョージクリエイティブカンパニーの天野譲滋氏がサポートする。

 
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