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ラクーンコマースの卸・仕入れサイト 3Dショールームを始動、ウェブ上に店舗や展示場を再現

2022年 6月16日 10:00

 卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を運営するラクーンコマースは6月9日、企業のショールームをバーチャル上に再現するコンテンツ「3Dショールーム」をスタートした。公開時の参加企業数は35社で、順次増やしていく予定だ。
 






 コロナ禍では展示会の規模が縮小されるなど、リアルの顧客接点が持ちづらい状況が続き、EC活用を進める企業が増えている。一方、ECは画像やテキストに加え、動画などの表現方法も広がっているが、商品ラインアップやブランドの世界観を伝えるのが難しいという課題がある。

 ラクーンコマースが開設したコンテンツ「3Dショールーム」は、3D撮影カメラとAI技術によって、現実空間をデジタル上に再現するツール「マーターポート」を活用し、「スーパーデリバリー」出展企業のショールームや店舗を3D化したバーチャルショールームとなる(画像はイメージ)。

 店舗やショールームの広さなどによって変動するものの、3Dキャプチャカメラによる撮影と3D化、リンク付けなどの加工作業を含め、約4時間で作成できるという。

 3Dショールームは「スーパーデリバリー」のサイト上から閲覧可能で、家具・インテリア、食器・キッチン、雑貨・ステーショナリー、ファッションといった商品ジャンルごとに掲載された目次ページから見たいショールームを選択し、ショールーム空間内を移動したり、気になった商品をクリックして購入ページに進むこともできる。

 これまで、単独の企業やブランドがこうしたバーチャルショールームを公開することはあったが、数十社をまとめて見られるサイトはなかったようだ。都合のよい時間に見ることができる利便性の高いコンテンツのため、7月以降には海外バイヤー向けにも公開する予定で、3年後には300社以上の参加を目標とする。

 なお、ラクーンコマースでは、メーカーの課題を解決する手段として、実際に商品が並んでいる様子を再現することができ、通常の商品画像を1点ずつ見るよりもブランドやシリーズ物をまとめて購入してもらいやすいという効果が期待できるとしている。

 
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