アバハウス ソウルドアウトと新ブランド始動 回収前提の服作りに挑戦へ
2022年 9月26日 09:05
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ファッション業界は大量生産・大量廃棄による環境負荷が問題となっている。そうした中、ソウルドアウトが落ち綿や残反を綿に戻す「反毛」の技術に着目。反毛工場も減少していることから、環境配慮型ブランドの立ち上げが反毛技術の継承や地方創生などの貢献につながると考えた。
アバハウスとソウルドアウトは2019年にIT従事者向けのセットアップをクラウドファンディングサイトで展開した際にタッグを組んでおり、今回、ソウルドアウトの強い思いをサポートする形で、共同事業として衣服を再生する新ブランド「RTC」を立ち上げることになった。
「RTC」は廃棄を前提としないサーキュラーエコノミーの実現を目指すブランドで、購入後に不用になった商品を回収した後、反毛技術で再度、商品の原料に戻して新しい商品を作り出す。
回収後に裁断やリサイクルがしやすいよう、商品はすべて綿糸で縫製。ボタンやファスナーをなくすことで、反毛の際に手間となる部品の取り外しや素材別に仕分ける工程を省くことができるデザインで展開する。
第1弾としては、ユニセックス対応のTシャツ(税込8800円)とビッグTシャツ(同)、パーカー(1万8700円)、ノーカラージャケット(1万7600円)の4型を公式ECで販売開始した。
TシャツとビッグTシャツについては、月額1980円のサブスクプランを用意。着用済みのTシャツを専用の封筒に入れて返却すると、3カ月ごとに新品が届く。廃棄せずに服から糸に、糸から服へと何度でも甦る〝循環型のサブスクサービス〟を展開する。
今後は、「RTC」に共感し、サーキュラーエコノミーの実現を目指すファッション・ライフスタイルブランドを厳選したセレクトショップの展開も予定しているという。
なお、新ブランドでは、アバハウスは物作り、ソウルドアウトはECの運営やマーケティングを担う。商品企画は両社で行うほか、反毛技術を持つ製造パートナーには新内外綿、循環パートナーとしてBPlabが参画している。