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JALUX JALとの連携鮮明に、マイルの即時交換も始まる

2022年12月 8日 11:00

 JALUXでは親会社となったJALとの連携強化が進んでおり、商品開発をはじめECでのマイル活用シーンの改善など、様々なてこ入れが始まっている。

 今年9月28日から同社の通販サイトで始まったのが、マイルのクイック交換サービス。以前より、通販サイトでマイルをECでのポイントに交換して使うことはできていたが、その交換に1週間ほどの時間を要しており、顧客の途中離脱につながっていた可能性があったという。そのため今期より改修を図り、通販サイト内ですぐにポイントに交換・利用できるように変更。開始2カ月程度の状況を見ると、前年同期と比べて利用者の交換ペースが想定以上に上がっているようだ。

 また、サービス開始同日よりマイルクイック交換のキャンペーン企画も並行して行っている。1万マイルを1万1200円分に交換できる内容となっているため、それに合わせて「1万1200円商品」の特集を展開。ファッション、雑貨、JALロゴ商品を集めた福袋、ワインなど、ちょうど同額で購入できるお得なセット組み商品を販売し、売り上げを伸ばしている。

機内・ラウンジ用品での開発も

 また、商品開発での連携施策も積極的に行われている。すでに開始されているものもあるが、実際に商品化されるのは来年度からのアイテムが多く、アパレルやスーツケース、趣味雑貨、グルメなどあらゆるジャンルが対象となる。JAL乗務員を立てた企画商品のほか、地方のJAL支店経由で入ってくる現地ならではの情報をもとに仕入れた名産品など、すでに一部では通販サイトで販売しているものもある。

 昨年はアロマなどが好調だったが、引き続き、JALの機内やラウンジで使われている用品の展開についても検討していく。「JALとのコラボや一緒に販売させていく仕組みは今後さらに大きくなっていく。商品開発ではすでに実績のあるものも出ており、来年度はより多くの商品を開発して差別化の軸としたい」(同社)とした。

 なお、JALと連携した今期の注目商品としては9月より発売した「御翔印帳」(画像)がある。JALの地域活性に向けたプロジェクトの一環で、「御朱印」の文化を空で展開する「御翔印」となっている。「御翔印」自体はJAL国内就航地の空港で販売しており、同社では「御翔印」をコレクションできる「御翔印帳」を販売している。

 そのほか、今下半期の商品全般の動向としては、主力商品であるボジョレーについて値上げを実施。販売本数では前年よりも減少したが、売り上げベースで見ると前年比11%増となった。

 同じく主力商品のおせちは、前年実績を上回るペースで推移している。販売開始時期は前年と同じながらも、開始時のラインアップ数を前年同期比6倍の60品目でスタート。また、毎年販売しているオリジナルおせちの受注上限数を増やしたことなども売り上げ好調につながったようだ。
 
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