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イーベイジャパン 渋谷にスタジオ開設、ライブコマース専用拠点に

2024年 3月 7日 12:00

 仮想モールの「Qoo10」を運営するイーベイジャパンは2月28日、都内渋谷区にライブコマース専用の新スタジオとして「Qoo10 LIVE STUDIO」を開設した。eBayとしては初めてとなる常設型のライブ配信スタジオとして運営していく。
 








 同施設は2階構成となっており、1階にはライブの撮影・配信専用スタジオのほか、商品撮影の専用スペースを完備。商品を360度回転させながら撮影できる専用機材なども導入しており、出店者が商品を撮影することが可能。利用に当たってはオンライン予約で対応しており、ブランドの公式ショップが参加できる売り場の「MOVE by Qoo10」の出店者が対象となっている。


 また、2階は新ブランドやオリジナル商品などを展示できるポップアップスペースやミニスタジオがあり、Qoo10のアンバサダーとして任命されたインフルエンサーが撮影場所として活用できる。その場でSNSにアップしたり、ライブ配信することも可能。

 同社では2021年9月より、アプリやSNSで配信する形でライブショッピング事業を開始した。ファッションやコスメ、食品、美容家電などを取り扱い、著名なインフルエンサーやクリエイター、芸能人なども起用しながら、複数の切り口で番組を配信している。

 動画では配信中限定の特別価格や特典などを用意し、視聴者参加型の双方向の内容でも展開する。商品紹介時には出演者が実際に使用しながら成分や特徴まで詳しく紹介。コメント機能なども利用しながら、ブランド担当者やインフルエンサーとコミュニケーションがとれる立て付けとなっている。

 これまでに累計約270回の配信を行っており、最大120万視聴があり、ブランドによっては1回の配信で1億円以上を売り上げたほか、700万の「いいね」も獲得したケースもあった。

 今回、専用スタジオを開設したことで、1回1時間程度の尺で、ほぼ毎日ライブ配信を行う。オフラインイベントも企画しながら、今後はリアルで顧客が参加できるような内容も検討していく。

 当日に開催した記者発表会では、ジャヒョン・グ代表が登壇し、「様々なブランドとのコラボレーションも行い、Qoo10ファンの多くのZ世代と直接交流ができるツールとして展開したい」と語った。

 また、同日には同スタジオを使った初めてのライブ配信を実施。3月1日~12日まで開催する同モールの大規模セールである「メガ割」の期間中に合計13本の配信を毎日行うもので、初回ゲストとして女優の高橋ひかるさんが参加。メガ割でのおすすめ商品や限定商品などを紹介していった。

 高橋さんはライブコマースについて「実際にショップを見ているかのように商品の魅力を知ることができるサービスだと思う」とし、通販を楽しむきっかけにしてほしいとした。


コスメの実演と好相性

<キム部長に聞く 新スタジオの狙い>

 同モールでライブコマースを含めたマーケティング戦略の責任者を務めているマーケティング本部のキム・ジェドン本部長に今回のスタジオ開設の狙いや今後について聞いた。

                                                                      ◇

 ーー専用スタジオの開設理由とは。

 「以前はパートナー企業経由でいろいろな場所を使っていたが、照明の環境などもいつも変わるため安定的な配信ができていなかった。また、15人~20人のスタッフで行っていたが、新スタジオは4~5人のスタッフだけでも操作できる簡単な機械設備を導入した。照明もカスタマイズできる」

 ーーヒットする配信企画で共通する内容とは。

 「コスメが特に良い。成分や使い方を知らないと不安になるものだが、出演者が実際に使ってみて色や肌への具合など細かく見せていくことでコンバージョンが上がったと感じる。1時間の動画配信のために、3~4週間前から商品内容やパッケージ選び、限定価格などについても準備している。また、配信のタイミングでクーポンを配布することができるので、そこも売り上げにつながる」

 ーー利用するための費用は。

 「撮影・配信のために必要な費用であったり、出演者を起用する費用などがある。インフルエンサーは出店者側が用意することもあれば当社で紹介する場合もある」

 ーー動画配信が未経験の出店者も少なくないが。

 「これまで行ってきた2年以上のノウハウが当社に蓄積されたほか、(配信)内容もパートナ企業と一緒に企画を考えてからリハーサルまでできる」

 ーーQoo10での配信メリットは。

 「若い女性がより多いことが特徴。配信中にいいねボタンを押すと可愛い演出もあり、女性が使いやすい」

 ーー今後の展開について。

 「ライブの種類を様々に分けて拡張しているところ。ブランドやインフルエンサー、商品カテゴリーごとなど。また、今はすべてのライブを当社が管理しているが、今後は出店者側が自発的に配信できるようなモデルに成長させたい。そのほか、地域の生産地や船の上で海産物を獲っているところなどに行って、よりリアルな配信を行うこともできれば」


 
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