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資生堂 仮想モール運営へ、旅行会社、家電など13社参加

2011年12月28日 17:31

  資生堂が今年4月に始める通販事業の構想が徐々に明らかになってきた。資生堂では、美容家電やアパレル、旅行会社など複数社が参加する仮想モールを運営。独自のポイントプログラムの導入に加え、「美と健康」をテーマに参加企業とコラボ企画や限定商品の展開し、集客を図っていく。

  新サイト「ビューティー&コー」は、モール参加企業の通販サイトに誘導する玄関口との位置づけ。美容ジャーナリストなど専門家による情報発信、ユーザーのくちコミ機能を有した総合情報サイトの側面を持ちつつ、参加企業の通販サイトにつなぐ仮想モールとしての機能も果たす。サイト上で商品の販売は行わず、誘導先となる各社の通販サイトで販売する。

 参加企業は基本的に1業種1社に絞った。現在、出店が決まっているのは、JTB(旅行)や講談社(出版)、スターツ出版(同)、ル・クルーゼジャポン(キッチン用品販売)、パナソニック(家電)、サンエー・インターナショナル(アパレル)のほか、資生堂グループの資生堂、アユーララボラトリーズ、エテュセ、キナリなど13社。モール開設までに資生堂本体もオンラインショップ機能を持つサイトを開設する。1業種1社を基本としているが「顧客の利便性を考えると絞ることは適切でないかもしれない。今後、参加企業のボリュームが増す中で検討する」(同社)としている。来年度末までに50社以上の参加を目指す。

 集客は、購入金額に応じた独自のポイントプログラムに加え、参加企業とコラボ企画や限定商品を展開して図る。資生堂は「花椿CLUB」という会員組織を持つが、現在、ここではポイントプログラムを導入していない。ポイントの利用はモール内に限定する。

 ただ、ポイントは商品購入には使えず、美容に関する体験型企画の提供を考えている。

 体験型企画について、「あくまで一例だが、例えばモダンアートを見に美術館に行った時、初見では中々理解するのが難しいが、キュレーター(学芸員)が解説してくれると分かりやすい。そこで美術館の閉館後や貸切でキュレーターの案内を受けることができるツアーがあれば面白い。そうした体験型エンタテインメントを提供する」(同社)としている。

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