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アデランス 中国で越境EC展開へ、日本で人気の美容機器主力に

2017年 5月25日 10:11

 3-2.jpgアデランスが中国市場で越境ECを始めた。5月15日、中国の京東集団が運営する越境ECモールに出店。日本でも人気の高い美容機器をはじめヘアケア商品を販売していく。

 中国製品の品質トラブルなどを背景に化粧品やヘアケア商品でも「安心・安全」や品質の高さを求める傾向が強まっていることから参入を決めた。中国の許認可を必要とせず、迅速な市場参入が可能な越境ECモールで展開する。

 出店したのは京東集団が運営する「京東全球購(JD Worldwide)」。30代以上の男女をターゲットにシャンプーやトリートメント、育毛剤などのヘアケア商品や美容機器を販売していく。出店開始時点では43商品を扱う。

 主力は日本でも人気の高い美容機器「ビューステージベガス プレミアム」(税込6万2640円)。アイケアやフェイスケア、ヘアケアに対応した専用の美容液とセットで使うと7~8万円ほどになるため、越境ECモールのユーザーの中でこれら商品を購入できる上位中間層の獲得を進めていく。

 京東集団が運営する「京東全球購」は、アリババグループの越境ECモール「天猫国際(Tモール・グローバル)」に次ぎ、中国の消費者向けECで第2位のシェアを持つ。今回、「京東全球購」を選択した理由は「『天猫国際』の出店基準が高いため」(同社)としている。

 アデランスは、これまでも中国国内で20店舗(昨年12月末時点)を展開。男女オーダーメイドウィッグの販売や、増毛、育毛サービスを提供してきた。また、既製品のレディメイドウィッグを百貨店を中心に展開している。ヘアケア商品や美容機器の展開で中国国内で売り上げの拡大とブランドの認知向上を図る。

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