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広がるツイッターの通販活用⑨ カタログハウス編

2010年 6月28日 11:16

5kata.jpg 老舗の通販企業であるカタログハウスはツイッターを顧客とのコミュニケーションツールとして主に活用。また、最近ではメルマガ代わりの販促ツールとしても活用を強化している。6月から約3カ月間、同社の主力通販雑誌「通販生活」で23年間の長きに渡って、ロングセラーとなっている制汗パウダー「ビフレデー」の販促キャンペーンを実施。比較的、高額な本商品の購入を促すため、小型の無料サンプルを作り、希望者に配布する試みを始めたが、サンプル配布の口火を切ったのが「ツイッター」からだったようだ。

 カタログハウスがツイッターを開始したのは今年4月から。メルマガの購読者数の伸びが頭打ちとなってきたため、新たなコミュニケーションツールを探している中、特別な費用もかからず、手軽。また、利用者が増え始めてきたことから、「カタログハウス」としての公式アカウントを取得して、通販サイトの更新情報の「つぶやき」からスタートした。

 現状ではサイトの更新情報はもちろん、顧客からのちょっとした商品に関する質問などをツイッター上で回答。また、商品の販促ツールとしても活用しているようだ。

 同社ならではのツイッターの使い方と言えるが、同社ではいわゆる「フォロー返し」は行なっておらず、「フォローしている」のは顧客ではなく、「社員」のツイッターだ。

 カタログハウスとしてのアカウントに加え、社員によるツイッターでもより気軽に顧客の質問に答えつつ、また、日常会話にさりげなく、同社のお奨めの商品を記述。通販サイトへの誘導なども少しずつではあるが、始めているようだ。

 そんな同社がツイッターを販促ツールとして、本格的に活用し始めたのが6月から開始した制汗パウダー「ビフレデー」の販促キャンペーンでの活用だ。同商品は同社でも長きに渡って販売し、売れ続けているロングセラー商品。同商品を再び拡販しようと、「7日分」の小型無料サンプルを作成。通常商品だと8400円(120グラム入り)と制汗剤としては比較的高額であるため初回購入の、きっかけとして、無料サンプルを希望者に配布する試みだ。

 このキャンペーン自体はネット上でのバナー広告や一般紙での広告、カタログハウスの実店舗などを絡めて、約3カ月間、実施するものだが、キャンペーンのスタートはツイッターを使って開始。6月16日の午前11時から、カタログハウスのツイッター上で「キャンペーン開始をお知らせします。このアカウントをフォローしてくださっている皆様(まだの方は、フォローして)先着150名様に「制汗パウダー ビフレデー」のお試しサンプルを無料進呈!」とつぶやきを。また、ツイッター上で、「ビフレデー川柳」という同商品にちなんだ5・7・5の川柳を募集、優秀者には本商品をプレゼントする試みも実施。すぐに予定していた無料サンプルは配り終えるなど好調に推移。フォロワーもキャンペーン前の約850から数日で1000近くまで増えた。

 同社のツイッターを担当するNet通販事業部の上條篤事業部長代行は「まだ、手探り状態」というが着実にツイッター活用は実を結び始めているようだ。

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