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アマゾンジャパン 期間限定バーを開店、6日間で2万人の来店見込む

2019年 9月19日 13:30

 アマゾンジャパンは9月18日から、東京・天王洲に同社が運営する通販サイトで取り扱うワインや日本酒などの酒類を提供するポップアップバーを6日間限定でオープンする。来場者は同社が取り扱う数万点の酒類から厳選した720種類の中から好みのお酒を試飲できる仕組み。同社では新規顧客開拓を狙い、2年前にも東京・銀座に10日間限定の期間限定バーを開店し、合計で約2500人が来店したが、2回目となる今回はより多くの新規顧客の獲得や認知向上を狙い、6日間で2万人の来場者を見込んでいる。

 期間限定バー「Amazon Bar~Tasting Fest~」(写真=店内の様子)では試飲用に用意した酒の中から、来場者が自身の好みのものを試飲できるよう、世の中に出回っていないクセのある酒は「冒険」、材料や製法が珍しい斬新な酒は「革新」、流行の酒は「人気」、老舗のこだわりなどが詰まった酒は「伝統」とあらかじめ4つのタイプに酒を分類。店の入り口で来場者に、酒類を選ぶ際に大事にするタイプとして、4つのテーマのいずれかを選択させ、当該タイプに応じて用意したビールや日本酒、焼酎、ウイスキー、赤ワイン、白ワインなど9つのカテゴリーの中から試飲したい酒類を3種3杯とつまみを受け取り、試飲する仕組み。テイスティングセットは1客につき合計3回まで提供。会場内でアマゾンの通販サイトから1000円以上の酒類を購入した来場者には栓抜きやタオルなどのオリジナルグッズの贈与や、会場内で撮影した写真を投稿した来場者にはプレミアムドリンクを無料提供する。入場料は2500円。

 「アマゾンバー」のPRのために9月17日に開催した記者発表会には俳優の別所哲也さんとフリーアナウンサーの宇垣美里さんが登壇し、好みの酒類を試飲。別所さんは「1つ1つ物語が必ずあるお酒の背景や歴史も感じながら、新しい出会いもできるはず。大切な方や友達と発見を共有できる場にしてほしい」、宇垣さんは「たくさん試飲して新しいお気に入りを発見してお酒をさらに楽しんで頂きたい」とPRした。

 酒類を含めた消費財部門を統括する同社消費財事業本部の前田宏統括事業部長によればアマゾンジャパンでの酒類の売り上げは、2014年4月からの直販開始から5年間で約10倍に。また、顧客数は5倍まで拡大。数万点におよぶ品ぞろえや「母の日」「バレンタインデー」などのイベントで酒類を組み合わせたギフトの提案、メーカーと共同企画した限定品の拡大、16年から実施している専門家が顧客からの「ワイン選び」について電話で助言・相談を受け付けるサービス「Amazonソムリエ」の展開、17年から酒類でも開始した定期便サービスの展開などが奏功しているという。今回の期間限定店で新規顧客を獲得し、酒類の売り上げ拡大につなげたい考えのようだ。

 
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