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キューサイ 青汁企業から脱却、ケール事業で新たな取り組み

2019年 9月24日 15:00

 キューサイは10月16日、新たなコーポレートスローガンとロゴとを発表した。この10月に創業55年目を迎え、青汁だけの企業というイメージから脱却し、健康と美に関するケール事業の企業としての認知を図っていく。「既存事業の進化」「新事業の創造」「顧客視点の拡大」の3点を軸に新たな取り組みを推進する。

 新たなコーポレートスローガンは「生きるを、しなかに。」。「VUCAワールド」(不安定で変化が激しく、先が読めず不確実性が高い、複雑で、曖昧模糊とした世界)を戦略策定のキーワードとし、生活者や企業を取り巻く環境が混とんとしているとの視点から定めた。「何を提供して、何ができるかを見定め、健康と美を再定義し、しなやかさを顧客へ提供し、キューサイ自体もしなやかな企業に」(神戸社長=写真)との思いが込められているという。

 新ロゴは若手社員を中心に半年にわたり協議して策定した。「QSAI」のアルファベットを採用しており、Qの部分はブルーと青汁の緑の中間色にし、企業として目指す姿、あるべき姿に向かっていくこを示した。

 新たな取り組みとして掲げた3点の軸のうち「既存事業の進化」においては、「健康」「QOL(クオリティ・オブ・ライ=生活の質)」「健康寿命」の3つの価値を提示するよう展開。テレビCMの影響で青汁のイメージが強い企業カラーからの脱却を目指し、いわゆる青汁だけでなく、スムージーや生鮮品などへも市場を広げる青汁原料「ケール」に着目が集まるようにする。1982年から青汁を販売し長い歴史を有するが、現状の売り上げ構成は青汁やサプリなどのヘルスケアが51%、化粧品などスキンケが46%、その他3%で、全体に占める青汁の比率は10%未満になっているという。実態にも合致した事業推進を一層図っていく。

 具体的には青汁は来年1月から順次「THE KALE(ザ・ケール)」というブンラド展開を行っていく。美容に関しても「コラリッチ」に次ぐスキンケアの第2ブランド「Skinkaled(スキンケールド)」を立ち上げ、10月16日に第1弾としてバランシングローションを発売。さらにサプリメントの主力商品「ひざサポートコラーゲン」のパッケージを来年春からリニューアルしていく。

 2つ目の軸の「新事業の創造」では、医療分野への挑戦として医薬品の通販を開始する。「キューサイ医薬堂」を始動し、電話での相談に対応し通販を展開することで、薬局が近隣にない、あるいは薬局へ行くのが面倒といった顧客へ薬局と同等のサービスを提供するという。また子会社のキューサイ分析研究所が食品遺伝子検査を来年1月から開始し、これまで残留農薬や異物混入の検査に加え事業領域を広げる。さらに同研究では「味分析マリアージュ」という味覚センサーを用いた食品の味の組み合わせを数値化し小売店などへ提案する事業にも取り組む。

 最後の「顧客視点の拡大」は、顧客との関係性を強化する目的でメンバーシッププログラムを来年2月に刷新する。ポイント還元だけなく、「ロイヤルサロン」を開設し招待するといった展開を予定。また顧客同士が健康や美容、商品について自由に語るファンサイトも開設する。

 新規客に向けては、2年前から始めたバラエティショップやドラッグストアでのスキンケア商品の提供や、昨年に着手したヘルスケア(青汁)の外食への提供などを拡充。スキンケは現状の92店を2年で3倍の280店、ヘルスケアは114店から50倍の5000店に増やす。

 さらにエシカル消費の観点から環境問題への取り組みに一層注力していく。来年春からケール商品の包装のフィルムをリサイクル可能なものに変更するほか、化粧箱の印刷に使用するインクではベジタルインクを採用する。

 
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