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オルビス パーソナル化粧品に参入、肌状態把握し定期モデルで提供

2021年 3月18日 12:30

 オルビスが、パーソナライズスキンケア市場に参入する。独自開発した肌測定のIoTデバイスを使い、顧客の肌状態に合わせたスキンケア商品を毎月届ける定期販売モデルで提供する。

 新サービスは、「cocktail graphy(カクテルグラフィー)」。4月12日に開始する。

 IoTデバイス「skin mirror(スキンミラー)」は、直径58ミリメートルの手のひらサイズに、肌の水分量を測定するセンサー、皮脂量・キメ・毛穴の状態を測定するカメラを内蔵。搭載されたセンサーと肌画像のAI解析、オルビス独自の肌理論により肌状態を分析する。

 結果は、専用アプリに自動で連携。居住エリアの天候データや肌悩み、生活習慣データを総合的に解析した結果を5つの項目(うるおい、なめらかさ、バリア機能、ハリ・弾力、透明度)のバランススコアで確認できる。肌状態に合わせて、数百通りの組み合わせの中から毎月3本のスキンケア商品が届く。

 商品は、「肌悩み」と「将来の肌トラブルケア」へのアプローチを目的とした美容液2本と、保湿液1本(いずれも1本あたり14ミリリットル)。専用アプリでは、測定した項目の推移がグラフで示され、肌の変化を直感的に知ることができる。自らの肌のための時間帯別のお手入れ情報、肌の傾向や季節に応じたアドバイスも提供する。

 サービスは、「カクテルグラフィー」専用のブランドサイトを通じて申し込みを受ける。オルビスの通販サイトや、全国の直営店で販売は行わない。季節ごとの肌変化を知ることを目的に、1シーズン(3カ月)単位の契約を前提にする。「スキンミラー」レンタル料(初月のみ)は、税込3300円。商品は、1回あたり税込7920円で届ける。

 オルビスでは、自らの肌に向き合える空間の提供や、分析により自身のスキンケアに納得できる機会の提供など、テクノロジーの活用により体験価値の向上を図る。これにより、女性の「自分のスキンケアが正しくありたい。好きでもありたい」といった思いに応えることを目指す。

 富士経済によると、2020年のパーソナライズ化粧品(ヘアケアを含む)の市場規模は、19年比約9%減の119億円と予測されている。

 
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