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ファンケル サプリメントの新工場稼働、生産能力1.4倍・需要増・国際化に対応

2021年 4月30日 12:32

 ファンケルがサプリメント専用工場を新設した。健康意識の高まりを受けた需要増加と中国を中心とするグローバル化の推進に対応する。生産能力は、従来比1・4倍(アルミ袋製品換算)に拡大。急激な需要変動に対応するため、生産の内製化を進める。

 







 新工場は、静岡県三島市に新設。4月26日に稼働を開始した。

 工場の新設は、5年ぶり。サプリメントでは4拠点目になる。主力の横浜工場と比べ、敷地面積で7倍、延床面積で6倍。同社として最大額となる約80億円の投資を行い最新鋭の設備を導入した。

 生産能力は、「錠剤」で従来比1・3倍、「アルミ袋製品」で同1・4倍。設備増強で、最大3~3・5倍まで生産能力の拡張性がある。

 サプリメントの売上高(19年度)は、15年度比1・5倍の440億円と伸長している。機能性表示食品制度の導入以降、「えんきん」や「カロリミット」「内脂サポート」などスター製品が誕生。機能性表示食品領域の売上高は、17年比60%増の240億円と好調に推移する。

 グローバル化も進展する。中国で代理店契約を結ぶ中国国際医薬衛生公司は、18年に越境ECを開始。「天猫国際(Tモールグローバル)」で40~50品目を扱うほか、同社が運営する医療機関で製品紹介も行い認知を図る。

 昨年末には、中国国内で「保健食品」の承認を得た製品の展開も開始。同社が運営する免税店で販売を始めており、今後本格化する。これら取引に対するファンケルの卸売上高は、約20億円(昨年1~12月)に上る。

 急激な需要変動に対応するため、生産の内製化を進める。現在、ファンケルが販売する製品の生産量のうち、内製化率は、バルク(錠剤等)の段階で約3割。アルミ袋製品で7割。新工場の稼働により、バルクで5~6割、アルミ袋製品で8割ほどまで高める。

 設備は、自社で初めてハードカプセル充填機を導入。最大7種類を一般的な機械の4倍のスピードで個包装できる高速分包機もメーカーと共同開発するなど最新鋭の設備を導入した。夜間の無人運転が可能な打錠機や錠剤選別機、フォークリフトも導入。自動化、省人化を実現する。製造エリアは、医薬品レベルの清浄度を保ち、温湿度管理など安心・安全な製品提供にも対応する。

 これにより、「内脂サポート」の生産を完全内製化。年代別サプリメントなど計39品目を製造する。19年に資本業務提携したキリングループの商品も生産も行う。協和発酵バイオの商品の製造でシナジーを創出する。生産品目を増やし、必要に応じて工場機能を拡張する。

 環境負荷低減の取り組みも推進。製造に関わる帳票類は電子化する。今後、太陽光発電システムも導入。再生可能エネルギーの採用で、工場電力の10%を賄う。従業員85人のうち7割を地元採用するなど雇用創出でも貢献する。

 「ファンケル美健 三島工場」は、敷地面積3万4671平方メートル。地上6階建て。本社、物流センターからのアクセス、原発関連で中国が指定する日本の食品輸入規制(10都県)対象地域外であることから立地を決めた。

 自社工場は、サプリメントが千葉、神奈川、長野の3拠点、化粧品が千葉、滋賀、群馬の3拠点の5工場を展開していた。26日の設立発表会で、島田社長は、「今中計は収益力向上、海外事業の成長に向けた基盤固めを掲げていた。将来の布石となる新工場設立で、今後の成長に欠かせない成長基盤ができた」と話した。
 
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