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在京キー局各社前期TV通販売上 巣ごもり消費で各社2桁増、生活雑貨や食品など売れ行き拡大

2021年 6月 3日 12:30

 在京テレビキー局5社が手がけるテレビ通販事業の前期(2021年3月期)の業績が出そろった。コロナ禍による巣ごもり消費で生活雑貨や美容関連器具、食品など自宅で使用する商品を中心に売れ行きが伸びたことや通販番組の放送枠が増えたことなどで各社とも売上高は前年比で2桁増と高い伸長となり、順調な成長を見せた。
 









15%増で売上高180億円超に

 DINOS CORPORATIONの前期の総売上高は前年比2・9%減の1019億400万円だった。総売上高に占める通販売上高は同2・4%減の947億300万円で、そのうちテレビ通販売上高は同15・1%増の184億5300万円だった。

 巣ごもり消費が後押しし、家庭用脱毛器やシャワーヘッドといった美容健康商品などの売れ行きが伸び、主力の平日午前枠や通販特番の売り上げが好調だったほか、深夜枠も放送枠が増えたことなどが奏功して堅調に売り上げが伸び増収となった。

掃除用品など売れ行きよく4割超増

 ロッピングライフの前期の総売上高は同34・2%増の152億6000万円。このうち、番組グッズなどのネット販売を含めた通販売上高は同41・1%増の147億2600万円だった。巣ごもり需要などにより、前期累計で6億円の売り上げをあげた「コードレス回転モップクリーナー」や「業務用カビ・ヌメリクリーナー」(前期累計売上高5・3億円)、「ボディチューニングピローエアトラス」(同4・6億円)、「エアウィーヴスマート025ECシングル」(同4・3億円)、「芦屋美整体骨盤スリムスタイリーエアー」(同3・8億円)といった掃除用品や寝具、運動器具などの売れ行きが伸びたことに加えて、原則平日のみの放送である主力枠が紐づく番組「じゅん散歩」を土曜日などにも合計7回放送したことなども貢献。これらにより主力の平日午前枠(同枠単体売上高=前年比18・2%増の85億9700万円)のほか、深夜枠(同=同3・5%増の3億9900万円)、BS枠(同=同40・5%増の1億3600万円)とも前年実績を上回った。

 テレビ通販以外のチャネルの売上高はカタログ通販が同37・1%増の13億7400万円、ネット販売が同51・4%増の2億5100万円、テレビ朝日系列局の通販事業のフルフィルメント業務を請け負う系列局向け通販支援事業が同45・7%減の3億900万円、東京駅などで展開する実店舗はコロナ禍の影響で同81・9%減の7700万円。

 前期の営業利益は同12・4%増の6億9500万円だった。

巣ごもり需要で各枠とも好調

 TBSグロウディアで通販関連事業を展開するショッピング事業本部の前期の総売上高は前年比35・0%増の177億9000万円だった。このうち、テレビ通販売上高(地上波とBS・CS局でのテレビ通販および系列局とのテレビ・ラジオの共同通販事業、番組およびアニメ関連のグッズのネット販売の合計売上高)は同40・0%増の129億7000万円だった。巣ごもり需要に合わせた各種施策が奏功、主力の平日午前枠をはじめ、各通販枠とも売上高が好調に伸びた。

生活雑貨や食品の売れ行き順調

 テレビ東京ダイレクトの前期の総売上高は前年比14・0%増の169億2100万円。このうち、通販枠の販売や管理などを行う通販提携事業売上高(前年比17・1%増の54億円)を除くテレビ通販とカタログ通販、ネット販売の合計売上高(同8・9%増の79億4800万円)と食品通販事業(同28・1%増の30億5900万円)および旅行関連事業(同0・8%減の4億8300万円)などをあわせた通販事業売上高は同12・3%増の114億9000万円だった。

 コロナ禍の巣ごもり消費増などにより、除湿剤「調湿木炭出雲屋炭八」(前期累計売上高4億7000万円)や窓に張り付け日差しを防ぐ「遮熱クールアップ」(同3億3300万円)、老眼鏡「ピントグラス」(同2億9000万円)、「ファイテン磁気チタンネックレス」(同2億8000万円)、運動器具「バランスウェーブ」(同2億3000万円)などの生活雑貨や運動器具などの売れ行きが伸びたほか、ここ数年、売り上げをけん引するマルマンと組んで開発したオリジナルゴルフクラブ「DANGAN7シリーズ」がモデルチェンジの実施や同商品を訴求するBSテレ東でのゴルフ情報型通販番組の放送およびBSテレ東や各スポーツ系CS局を中心とした積極的なインフォマーシャル展開などが奏功して年間で7億9000万円を売り上げるなど引き続き好調だった。

 また、当期から通常は放送していない主力の平日午前枠を祝日でもほぼ放送を行ったほか、期初から既存の午前枠に加えて地上波で夕方の帯枠を確保したり、地上波での特番を数回放送するなど放送枠を増やし、また、おせちや海鮮などの売れ行きが好調で売り上げを伸ばした食品通販事業「虎ノ門市場」の拡大も貢献した。

 前期の営業利益は増収効果で同35・6%増の12億7500万円だった。

巣ごもり効果と深夜枠増で好調

 日本テレビ放送網の前期の通販売上高は同24・5%増の113億4100万円だった。巣ごもり需要を意識した振動運動器具「ブルブルボーテ」や家庭用脱毛器「シャインエステボーテ2」、美顔器「アクアリーボーテ2」など美容健康系商品を中心に、カニやおせちなどの食品が例年よりも売れ行きが伸び、主力の月~木午前枠の売り上げが前年比で約30%増と好調だったほか、コロナ禍の影響などで前年比で3割程度、放送時間が増えた深夜枠の売り上げも同50%増と拡大した。また、4、7、11月と3回放送した通販特番も好調で前年実績を上回った。なお、BS日テレを中心としたBS・CS局でのインフォマーシャルの売り上げは戦略的に放送枠を前年比で3割程度減らしたことで、売上高は同20%減だった。

 ネット販売売上高も巣ごもり消費増や割引クーポン配布などの施策が奏功し自社運営の通販サイトの売り上げ伸長率は同80%増、楽天市場など出店する各仮想モール経由の売り上げ伸長率も各モールの販促キャンペーンを軸に積極的に拡販し、同50%増と伸長した。

 前期の通販事業の利益(収支)は増収効果とコロナ禍による番組制作費の抑制などで同68・0%増の14億6500万円だった。

 
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