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JALUX JALと連携商品で新客開拓、カレーやワインなど人気に

2021年 7月 1日 12:30

 JALUXでは、JALと連携したグルメ関連商材が売れ筋となっており、コロナ禍で飛行機の利用を手控えているファンを中心にECでの新たな顧客開拓につながっている。

 昨年のヒット商品となったのは、羽田空港・成田空港国際線JALラウンジで提供している「JAL特製オリジナルビーフカレー」(1キログラム入りの2袋で6000円)。冷凍での保存となっており、常温のレトルトよりも高い品質で提供できるという。

 昨年の11月に発売した初回分は完売。今年4月に再販した分も完売するなど、同社の食品ジャンルでは異例のヒット商品となっている。

 元々、ラウンジでカレーとシャンパンの組み合わせを楽しむ様子などの投稿がSNSで話題となっていたこともあり、ファンの間では象徴的な商品として認知されていた。

 これまでラウンジでしか味わえなかったメニューが通販で購入できるようになったということで、JALマイレージバンク(JMB)のユーザーを中心に、まだ同社の通販を使っていなかったような新しい層の開拓につながっていると見ている。

 今期については5月に、JAL国際線のファーストクラスで採用されているワインの「サロン」の特別セット組がヒットしている。JAL機内で提供されているワインを通販で販売強化していく際に、様々な組み合わせを検討する中、特別企画として提案した商品の1つ。

 希少性の高いヴィンテージであり、木箱入りの7本セットで110万円という高額品ながら、初回分は早期に完売するなど、想定を上回る実績で推移しているという。

 「カレーをはじめ機内で提供実績のあるワインなど、JALさんとの親和性の高い企画を行うと顧客からの反応は良いと感じる。今期も強化したい」(同社)とした。

 そのほか、JALと連携した企画では、リモート配信と物販を組み合わせたオンライン旅行サービスの「JALオンライントリップ」がある。ビデオ会議ツールを通じてフライトや観光を仮想体験できるもので、合わせて現地の名産品の通販もセットになっており、コロナ禍ならではのサービスとして安定的な需要を獲得しているようだ。

 同社では今後も情報発信も含めてJALと連携していき、引き続き、JALグループ経済圏の中でリーチできる顧客の範囲を広げていく考え。
 
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