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楽天のスマホ決済 中小店の手数料無料に、年商1億円以下対象に1年間

2021年 9月 2日 12:30

 楽天グループ子会社の楽天ペイメントは10月1日から1年間、運営するスマートフォン決済「楽天ペイ」において、年商10億円以下の新規加盟店の決済手数料を無料にする。ソフトバンクグループのスマホ決済「PayPay」は10月から、これまで決済手数料が無料だった中小店舗からも手数料を徴収することを決めているが、楽天では1年間無料とすることで加盟店の拡大を図る。

 
 「中小店舗様応援! 決済手数料実質0円キャンペーン」では、8月25日以降に「楽天ペイ」に申し込んだ年商10億円以下の加盟店を対象に1年間、QR決済の手数料(通常は3・24%)を上限なしで全額キャッシュバックする。また、通常は「楽天銀行」以外の口座を売上金の振込先に指定した場合は、振込のたびに手数料が発生するが、キャンペーン適用事業者には毎月1回自動で入金されるため、来年9月分までは振込手数料と同額をキャッシュバックする。

 同キャンペーン中には、「楽天ペイ」のアプリ利用者を対象とした「1年間ずーっと! 毎月全額還元抽選キャンペーン」も開催。アプリ利用者がキャンペーンにエントリーすると、毎月抽選で「楽天ペイ」による実店舗での1カ月分の支払い額が全額ポイント還元(上限は1万)される。また、アプリ利用者は、が「楽天モバイル」に新規で申し込み、コミュニケーションアプリ「楽天リンク」を利用すると、申し込み当月と翌月の「楽天ペイ」支払い額20%分がポイントで還元される(上限は1000ポイント)。

 楽天ペイメント楽天ペイ事業本部の小林重信本部長は、8月25日のオンライン記者会見で「日本全国の街の店で『楽天ペイ』が使えるという状況を作りたい」とした上で、「楽天の優良な利用者を取り込むお手伝いや、キャッシュレスによる業務効率化のお手伝いをしたい。そのためにも機能をアップデートし、楽天ならではのデータ活用や、店舗に合った多様なサービスを提供していきたい」となどと述べた。

 なお、8月30日にはKDDI(東京都千代田区)が、スマホ決済「auペイ」の加盟店向け決済手数料を無料とするキャンペーンを、来年9月30日まで1年間延長すると発表。振込事務手数料も金融機関問わず無料となる。中小規模の加盟店に提供している「店舗が提示したKDDI発行のQRコードを消費者が読み込む決済」、もしくは「au PAY for BIZアプリ」のいずれかを利用している加盟店が対象で、契約の新規・既存は問わず、売上規模などの条件はない。「PayPay」の手数料改定以降、加盟店拡大に向けて各社の動きが表面化している。
 
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