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ソウゾウ 国産牛など500円で販売、5500円相当の商品、肉のEC活性化へ

2021年12月 2日 13:00

 メルカリ子会社で新規事業の企画開発を手掛けるソウゾウは11月29日~12月3日、簡単にネットショップを開設できるプラットフォーム「メルカリShops」において、5500円相当の肉が500円で購入できるキャンペーンを実施した。肉のネット販売の認知向上と利用促進を目指す。
 






 「メルカリShops Come to Meat キャンペーン」は、11月29日の「いい肉の日」にあわせて開催するもの。食肉卸売業者は昨年からのコロナ禍の影響で飲食店や小売りへの卸売りが減少。さらには、輸入牛肉の価格高騰もあり、消費者の肉の買い控えが起きていることを受け、消費意欲を喚起するためのキャンペーンとなる。

 同社の調べによると、ネット販売で食品を購入した経験がある人は63・7%にのぼる一方で、食肉をネットで購入した経験がある人は19・6%にとどまっており、ネット購入しない理由としては「直接商品を手に取って買いたい」「その場で購入したい」という理由だけではなく、「肉がネットで購入できることを知らなかった」という回答した人も半数以上にのぼったという。

 今回のキャンペーンでは、7店舗が牛肉や鴨肉など8商品(約350セット)を提供、約5500円(送料込み)相当の肉を500円で販売する。

 同社の石川佑樹CEO(=写真)は「売り上げが伸び悩んでいる肉の卸売り業者を支援するとともに、肉がネットで買えることの認知向上を図ることで、食肉業界のEC活性化を目指したい」とキャンペーンの目的を説明。同社では10月7日~12月31日まで、商品が売れた場合に支払う手数料(販売価格の10%)無料とするキャンペーンも実施しており、石川CEOは「町の肉屋や食肉卸売り業者に出店してもらいたい」とした。

 11月29日に開催された記者会見では、キャンペーンに参加する店舗の代表も登場。「HOSAKU WAGYU MEAT」の江口幸司氏は「『メルカリ』は圧倒的な認知度があり、生産者が見える質の高い肉を、より多くの人に選んでもらう絶好の機会と思い『メルカリShops』に出店した。ブランドや産地でひと括りにされる畜産物は消費者からすると選択が難しく、オンラインでの購入はハードルが高いが、生産者と連携して正確な情報を提供し、よりクリアな流通を実現しながら、持続可能な食を誰もが選択できる未来を創造したい」などと述べた。
 
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