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千趣会 JFLAと合弁会社設立へ、EC軸に酒や食品など販売

2022年 6月 2日 13:00

 千趣会は5月30日、さまざまな飲食店の運営や酒類の販売事業などを手がけるJFLAホールディングスと、ECを軸に酒類や飲料、食品の企画・販売を行う合弁会社を設立することで基本合意した。コロナ禍でニーズが高い食・グルメ領域を強化し、顧客との接触頻度を高めたい考え。ワインの通販を皮切りに、当該領域を開拓していく。
 
 合弁会社の資本金は3000万円で、千趣会が51%、JFLAが49%を出資し、社長は千趣会から選任する予定という。合弁契約の締結日や社名、所在地、事業開始日は未定だ。

 千趣会は、中期経営計画で原点回帰を踏まえた通販事業への資源集中と進化に向けた取り組みを実施中で、ビジネスパートナーとともに差別化された顧客体験価値を”共創”することを掲げている。

 共創モデルについては、オークネットと二次流通領域で買い取りサービスを開始しているほか、コーベベビーとクリーニング付き保育用品のレンタル事業をスタートさせてきたが、今回は主力の通販でグルメカテゴリーの強化につなげる。

 JFLAは食の領域で生産、小売り流通、飲食、フードデリバリーと網羅的に機能を有する。取り扱い商品についても高級ワインをはじめ、品質にこだわった酒類や飲料、食品からデイリーフードまで幅広く取りそろえており、合弁会社では食の領域における商品供給や在庫管理、フルフィルメントに関するノウハウを提供してもらう。

 JFLAは、千趣会が2017年に大阪・南堀江に開設した体験型インテリアショップ内のグルメスタジオ(料理教室)のパートナー企業だった。

 合弁会社では、まずは年内にワインを中心に、ECを軸とした通販事業に着手し、その後、「自分らしく、いきいきとした笑顔ある暮らし」を提案する、食に関わる新しい事業を展開する計画だ。

 また、それらの商材は千趣会が運営する通販サイト「ベルメゾンネット」での取り扱いとは異なる受注・保管・配送対応が必要なことから、柔軟に対応できる別サイトを用意するという。

 なお、合弁会社は資本金の額が千趣会の資本金額の10%以上に相当するため特定子会社となる。
 
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