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ショップチャンネル マクアケの商品をTV通販、取引先のクラファン促進でも連携

2023年 3月16日 13:00

 通販専門放送を行うジュピターショップチャンネル(=JSC)がネット上でユーザーから募った資金によって開発した商品をテレビ通販で販売する。マクアケと連携して同社運営のクラウドファンディング支援サービスですでに商品化され、一定の売れ行きのある商品から、JSCの顧客のし好に合致した家庭雑貨や家電などを選び、3カ月に1回のペースでテレビ通販を行う。あわせて、JSCの商品仕入れ先のメーカーに向けてマクアケでのクラウドファンディングを活用した商品開発の促進や支援などを行う。JSCは新たな発想で開発された鮮度の高い新商品の取り扱いによる売上拡大を、マクアケはテレビ通販という新販路を活かして事業拡大などを狙う考え(画像は商品販売や取引先の紹介などで連携を結んだショップチャンネルとマクアケ(ショップチャンネルの宮内正史執行役員(左)とマクアケの坊垣佳奈取締役))。
 
 JSCは運営する通販専門チャンネル「ショップチャンネル」でクラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」を通じて商品化された商品を紹介、販売する番組「Makuake Selection」を4月15日から放送する。販売する商品は「マクアケ」で商品化され、すでに販売を開始しているものの中から、売れ行きなど実績があり、また一定の製造体制が整っている事業者の商品の中から、ショップチャンネルの顧客にし好に合致しやすい家庭雑貨や家電などのカテゴリーを中心に選定するという。

 初回は業務用ブラシメーカーのコーワが開発した家庭用ほうき「ONE STROKE(ワンストローク)」とウェルネスブランドなどを手がけるTENTIAL(テンシャル)らが開発した高さ調整が可能なセミパーソナライズ枕「BAKUNE MAKURA(バクネマクラ)」の2つの商品をショップチャンネルの進行役と各商品の開発担当者らが出演し、商品の開発に至るまでの想いや特徴などについて説明する。放送は午前11時と午後11時の2回、それぞれ1時間枠となる。

 次回の放送は7月を予定しており、以降は3カ月に1回のペースで放送していく計画。

 テレビ通販にあわせて番組紹介商品を販売する専用ページをJSCの通販サイト内に新設して当該商品の購入を促す。なお、同専用ページはテレビ通販に先がけて3月24日に開設する予定。

 「マクアケ」の商品をテレビ通販で販売する狙いについて、「マーケットプレイス型ECとは一線を画してこだわった良質な商品を発掘・開発して、期間限定・特別価格でお届けすることや商品への想いやストーリーを丁寧にお客様に伝えて共感を頂きながら販売をするという点が両社の共通点。お客様への提供価値が近似し、親和性が高い」(JSC執行役員の宮内正史営業統括本部長兼販売企画本部長)ことに加えて、メインの売り場がJSCはテレビで顧客層は40代以上の女性中心に対して、「マクアケ」はネット販売で30~40代の男女中心と異なっており、相乗効果や新規顧客獲得などが見込めることなどから、ショップチャンネル側からアプローチ。マクアケでもテレビの強い伝播性に加えて、JSCのテレビ通販が「マクアケ」同様、商品の特徴をしっかり説明して消費を促していく形でコンセプトを崩すことなく、ショップチャンネルの顧客にマクアケの商品をリーチでき拡販が可能となるなどのメリットから今回の取り組みを開始することにしたという。

 テレビ通販での連携にあわせて、JSCの商品仕入れ先であるメーカーらを「マクアケ」に紹介し、クライドファンディングによって新商品開発を支援する取り組み「♯ショップチャンネル」も実施する。「マクアケ」の利用者と親和性の高い雑貨や家電のメーカーらにJSC側から打診して、「マクアケ」でユーザーに呼びかけ資金を募り、商品開発を行うプロジェクト実行者として参加して新商品の開発が可能となるもの。

 JSCは番組内で「おなじみのメーカーが『マクアケ』で商品開発に取り組んでいます」などと呼びかけたり、通販サイトで告知するなど顧客にPRして集客を促すほか、当該メーカーのショップチャンネルでの実績など各種データを提供して「マクアケ」内での商品紹介ページなどで記載できるようにするなどの支援を行うという。マクアケでは「マクアケ」の検索窓に「♯ショップチャンネル」と入力するとJSCの取引先が実施中の企画をまとめて表示し、当該企画への導線を整える。

 第一弾として健康機器メーカーのアテックスが4月14日からシートクッション型電位治療器「アテックスルルド暖クッション」を、7月からはサポーター専門メーカーの丸光産業が空気を入れることで腰を支える「エアーパッドサポーター(仮)」を「マクアケ」で開発する予定。テレビ通販と同様、3カ月に1回程度のペースでJSCの取引先による「マクアケ」を活用した新商品開発を進めたい考え。

 マクアケとの連携によるテレビ通販の売り上げ目標についてJSCは明らかにしていないが「しっかりとした予算を立てており、それをクリアできるようやっていきたい」(同社)としている。なお、テレビ通販ではJSCからマクアケへ、「♯ショップチャンネル」ではマクアケからJSCへと「(商品紹介や事業者紹介などの)対価に応じて互いに手数料を支払う形になっている」(同)としている。
 
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