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楽天 楽天市場の出店料値上げ、2月中に通知、システム投資の原資に

2024年 2月15日 12:00

 楽天グループでは、仮想モール「楽天市場」の月額出店料を値上げする。さらなるシステム投資や、物価高など外部環境への対応、AI(人工知能)などイノベーションへの適応を行うための原資の一部とする。値上げ幅は2月中に出店店舗へ通知する。
 
 1月25日に開催された出店者向けイベント「楽天新春カンファレンス」で明らかにした。本紙取材に対し、松村亮常務執行役員コマース&マーケティングカンパニーシニアヴァイスプレジデントは「システムへの投資を続けていくことで魅力的な楽天市場を継続して作っていけると思っているし、結果的に店舗のためになると信じている」と値上げの理由を説明した。

 同モールの出店プランは3つ。登録可能商品数5000商品までの「がんばれ! プラン」は月額税込み2万1450円、システム利用料は月間売上高の3・5~7%、登録可能商品数2万商品までの「スタンダードプラン」は、月額同5万5000円、システム利用料は月間売上高の2・0~4・5%、登録可能商品や画像容量が無制限の「メガショッププラン」は、月額同11万円、システム利用料は月間売上高の2・0~4・5%となる。

 全プランで月額料金を値上げする。システム利用料のマージンは据え置く。値上げの時期や値上げ幅については今月中に店舗へ通知する予定だ。

 一方、「スタンダードプラン」「がんばれ! プラン」については、画像容量と登録可能商品数を大きく引き上げる。「スタンダードプラン」は画像容量を現在の5ギガから100ギガに、「がんばれ! プラン」は500メガから1・5ギガにそれぞれ増やす。登録可能商品数も、「スタンダードプラン」は2万商品から5万商品に、「がんばれ! プラン」は5000商品から1万商品にそれぞれ上限が上がる。

 また、楽天新春カンファレンスでは、配送品質が高い商品を優遇する仕組みとして、基準を満たした商品にラベルを付与する仕組み「配送品質向上制度」を7月に導入することも発表された。サービスの名称は「最強配送」となる。
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