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イーベイ・ジャパン 越境ECの優秀店を表彰、シュッピンが連覇を果たす

2024年 3月22日 12:00

 越境ECプラットフォームの「eBay」を運営するイーベイ・ジャパンは3月15日、2023年のeBayにおいて優秀な成績を収めた日本のセラー(出店者)を選出する「2023eBay Japan Award」各賞の受賞企業を発表した。最優秀賞の「セラー・オブ・ザ・イヤー」は、カメラなどを取り扱うシュッピンが2年連続で受賞した。

 同アワードはeBayでの昨年の販売実績、バイヤー(購入者)からの評価、年間での成長率、商品カテゴリーごとの成績などを選考基準に優秀なセラーを選定して表彰するもの。今回は、全6区分で構成され、のべ16社(者)が受賞した。

 授賞式に登壇したシュッピンの小野新平グローバル戦略部長(写真)は、「今この瞬間もイーベイのオーダーに対応しているチームのメンバーがいる」と、スタッフをねぎらうとともに「まだまだやれることはたくさん残っている。もっとこのビジネスを伸ばしていけるように」と語った。今回、同社は「カメラ」のカテゴリー賞と、新設の「顧客満足度アワード」も受賞しており、最優秀賞と合わせての三冠を達成した。

 そのほかの各賞は、新人賞に当たる「ニューセラー・オブ・ザ・イヤー」を、スポーツ用品を扱う槇田晴吾氏(個人)が受賞。

 また、11のカテゴリーごとに、成長率や顧客満足度などが優秀だったセラーを表彰する「カテゴリーグロースアワード」においては、「アパレル・バック・ブランド小物」をJFAが受賞。「時計」はaonohappaが受賞。「ジュエリー」はコメ兵が受賞。「スニーカー」はリフォートが受賞。「コレクティブル・カードゲーム」はコレクトが受賞。「アニメグッズ」は、大網が受賞。「ビデオゲーム」は、MondoLifeが受賞。「自動車パーツ」はLaffeyが受賞。「スポーツ用品」は槇田氏が受賞。「楽器」はレイ氏(個人)が受賞。

 さらに、翻訳ツールの「eBaymag」を活用して他国展開し、米国サイト以外での売り上げを伸ばしたセラーに贈られる新設賞については、TheCurrentが受賞。広告ツールを活用して最も売り上げと露出を伸ばしたセラーに贈られる「ベストマーケティング」は、BRICKS Internationalが受賞した。

 なお、発表会に登壇したイーベイ・ジャパン岡田雅之社長は、昨年を振り返り、国内EC市場が昨対比で低調となっている中、eBayにおける日本からの越境ECに関しては拡大が続いたと説明。「日本は世界で最も成長した地域で、流通総額は2桁成長した」とし、背景には円安をはじめ、日本商品のニーズが世界で高まっていることがあるとした。

 同社は昨年にアジア地域で初となる真贋保証・配送の拠点を都内に開設。500ドル以上のバッグ・財布などを対象に、プロの鑑定士が真贋判定を行うことで、取り引きでの信頼性をサポートしている。また、公式物流サービスの提供も全セラーに向けて開始するなど、海外向けの配送日数の短縮を支援する仕組みも構築した。

 今後については、主要地域の米国だけでなく、欧州向けの販売も後押しできるような新ツールの導入も図っていく考え。

 
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