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「auPAYマーケット」 首位は4年連続でいづみや、1位と2位が酒販店に

2024年 3月22日 12:00

 auコマース&ライフ(=auCL)が運営する仮想モール「auPAYマーケット」は3月19日、出店者の中から優秀店舗を表彰する「ベストショップアワード2023」を横浜市で実施した。グランプリは「お酒のビッグボス」を運営する、いづみやが4年連続で受賞した(画像=いづみやの村井祐之社長(左から2番目)と、auCLの尾﨑高士社長(左から1番目))。

 今回のベストアワードは5年ぶりのリアル開催となる。いづみやの原口紀克執行役員は「顧客が何を求めているのか、何が言いたいのかという点を常に重視してきた点が大きいのではないか」と連続グランプリの理由を分析。同社はビールや酎ハイが主力商材となるが、日本酒やワインなど、これまであまり注力していなかった商材を強化した点も大きかったようだ。

 同社の2024年3月期におけるEC売上高は50~60億円となる見込みだが、40~50%がauPAYマーケットの売り上げとなる。原口執行役員は「auの優先順位が一番上。顧客と対話がしやすい仮想モールだ」と評価。出店から6年が経過しているが、他の仮想モールよりも競合が少ないこともあり、販促の費用対効果も高いという。同モールでは、定期的にモールが原資を負担するクーポンを発行しているが「メールなどで『今購入するとお得だ』ということを短い文章で伝えるようにしている」(原口執行役員)ことも奏功した。

 イベントの最後でauCLの尾﨑高士社長は「コロナ禍が明けて、元に戻った事業もあれば、ECのように変革を求められた事業もあった。人々のライフスタイルが大きく変化する中で、ECはいろいろなお客様の要望に応えきれるだけの成熟したマーケットになっていない。成長を続けるEC業界において、KDDIグループとしてもまだまだお客様にサービスが届いていない」とこの1年を総括。同社では4月1日付で桑田祐二副社長が社長に就任する。尾﨑社長は「桑田副社長はECの第一人者。KDDIグループとしては、ポンタポイントを中心として、もう一度au経済圏におけるECの役割を検討したい」と新体制での再スタートを誓った。

 なお、2位は「リカーBOSS」のモリフジ、3位は「明誠ショップ」の明誠、4位「ご当地フード」のローカル、5位は「自然の館」の味源、6位は上新電機、7位はプレコハウス、8位は「日テレポシュレ」の日本テレビ放送網、9位は「シードコムス」のエフ琉球、10位は「オシャレウォーカー」のmighty。1位と2位が酒販店だった。
 
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