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山善 充電式の家電新シリーズ、バッテリーを共通化、売上高100億円へ

2024年 5月24日 12:00

 山善は5月15日、リチウムイオンバッテリーを使った家電シリーズを立ち上げると発表した。6月上旬より、通販サイト「山善ビズコム」や仮想モールに出店する「くらしのeショップ」、家電量販店やホームセンターなどで販売する。電気代値上げや、消費者の防災・環境意識の高まりを受け、太陽光で充電できるバッテリーを使った家電を開発した。初年度売上高5億円、2026年3月期売上高は20億円が目標。海外進出も視野に入れており、将来的には売上高100億円を目指す。

 






 シリーズ名は「ELEIN(エレイン)」。高出力・高容量のリチウムイオンバッテリーを中心とした商品群となる。中核となるリチウムイオンバッテリーは、シリーズの商品共通で使用できる。急速充電器に装着すると、約2時間でフル充電される。Type―C出力が搭載されているため、モバイルバッテリーとしてスマートフォンの充電も可能。価格はオープンだが、バッテリーの市場想定価格は1万2000円、充電器は同3000円となっている。

 その他にも、バッテリー対応家電としてコンパクトクーラーや扇風機、保冷温庫など6アイテム、ポータブル電源3アイテム、太陽光から電気を作るソーラーパネル4アイテム、一度に4個のリチウムイオンバッテリーの充電ができる充電ステーションを発売する。

 例えばコンパクトクーラー(同7万8000円)は、バッテリーを4個搭載しており、2時間利用できるほか、コンセントに挿しての利用もできる。室内においては脱衣所などクーラーの無い場所での使用や、災害などのよる停電時での使用、屋外ではベランダや庭、テントや車中などでの使用を想定している。

 また、ポータブルソーラーパネル(7・5ワットクラスは同4400円、10ワットクラスは同5500円)は、移動中に電気を作り、スマホなどを充電することも可能だ。

 シリーズの各商品を組み合わせることで、昼間の外出中にバッテリーへ貯めた太陽光エネルギーを、帰宅後の夕方以降に活用するといった利用シーンを想定。「バッテリーが共通のため、家中のあらゆる家電をコードフリーにしていきたい」(家庭機器事業部第1商品統括部商品企画1部MD2課の村上幸輔氏)。

 販路に関しては、当面はECを主体とし、認知度が高まってきてからは実店舗での販売にも力を入れる。ターゲットについては「あまり絞りすぎず、幅広く販売していきたい」(同)。家電に限らず、バッテリーを使った運搬車を農家向けに販売するといった構想もあるという。

 また、国による電圧の違いを気にせずに済むバッテリー家電という特性を活かし、海外展開も行う。まずは同社の販路がある東南アジアで消費者向けに販売するほか、電力のインフラの整っていないインドやアフリカでの展開も検討する。

 同日の記者会見において、家庭機器事業部長の中山尚律取締役上席執行役員は「調理家電や掃除機など、あらゆる家電を手掛けている強みを活かして商品を拡充し、業界最大規模のラインアップを目指す」と意気込みを語った。

 
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