ジャパネットグループのものづくり、本格始動へ 専門人材を募集、自社主導の独自商品開発強化

2026年10月14日 15:23

2026年10月14日 15:23

 ジャパネットグループが自社主導の独自商品開発を本格化する。ジャパネットホールディングスは10月8日、自社ブランドの企画・開発を担う「ものづくり」を本格始動すると発表した。それに伴い、同日付で専門人材の採用強化のため、特設採用サイトを公開した。自社主導のものづくりの本格化で製販垂直統合モデルを確立し、さらなる成長につなげる狙い。すでに7月に自社で企画・開発を行う同社初のプライベートブランド(PB)である「J PRIDE LIFETECH(ジェイプライドライフテック)」を立ち上げ、第一弾商品として7月から高圧洗浄機の販売を始めているが、専門人材の獲得とそれによるものづくりの強化で同社に寄せられる顧客の声などをもとにした付加価値の高い独自商品の開発を本格化させる考え。


 ものづくりの本格化に伴う人材募集は同社のウェブサイト内に立ち上げた「ものづくり採用 特設サイト」で行う。同サイトでは「ジャパネットの〝ものづくり〟始まる 創業メンバー募集」として、現時点での募集職種は機械・電気・ソフトなど専門領域を軸とした設計・試作・UI/UX具現化からOEM折衝、金型手配、認証取得、量産までの全工程で連携・推進し、経営トップと直接議論を交わしながら新たなメーカー基盤を創り上げる新規家電の企画・開発を行う「プロダクト開発」や、国内外の工場と直接折衝し、原価企画から量産プロセス確立までを技術的知見をもってけん引し、ファブレス体制下で図面を確かな品質へ具現化する「調達・生産技術」、独自の品質基準策定や上流リスク抽出をはじめ、安全性・信頼性評価、PSEなどの取得管理、量産監査を実施し、不具合データの真因究明から根本的な改善をフィードバックし、製品の信頼を築き上げる「品質保証」の3職種。なお、ものづくりに携わる人員の勤務地は東京・麻布十番のジャパネットグループの都内の拠点。大阪に新拠点を開設する計画もあるという。

 ジャパネットグループでは専門人材の募集と並行してモノづくり強化のための設備投資も進める。「高品質な製品を開発するため、設備投資は惜しまない。検証や設計に必要な最新機器をスピーディーに導入し、技術と想いを持つ創業メンバーが最高のパフォーマンスを発揮できる体制を整える」(同社)とする。

 同社は初のPBを立ち上げ、協力メーカーとともに第一弾商品として7月29日から高圧洗浄機「どこでも使える高圧ハンディウォッシャー」の販売を開始している。同社によると家電の場合は「J PRIDE LIFETECH」、家電以外では「J PRIDE LIFESTYLE(ジェイプライドライフスタイル)」として今後、複数の協力メーカーと組みながらOME体制で家電および寝具などの非家電商品を展開していく意向を示しており、専門人材の確保とそれに伴う体制強化でPB展開を強化していきたい考え。

 ジャパネットグループは製販垂直統合モデルの確立のため、グループ内にメーカーを獲得したい狙いから、独自家電などの開発・製造・販売を行うツインバードの完全子会社を目指して10月下旬にもTOBを行う意向があることを今夏に表明し、協議を進めていたが、同社取締役会などから賛同を得られず、9月に入り、TOB提案を取り下げている。今回のものづくり体制の本格化は、M&Aによるメーカー機能の取り込みではなく、専門の人員や体制を自社内で保有・構築することで協力メーカーと連携しながらも、自社主導で独自商品の開発を強化していきたい狙いがあるようだ。

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