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アスクル、ヤフー出店者の配送を代行、モールや競売商品も当日配達に

2012年12月28日 11:28

アスクル(本社・東京都江東区、岩田彰一郎社長)は5月から、資本業務提携を結んでいるヤフーの仮想モールやネット競売の出店・出品者を対象とした商品配送代行サービスを開始する。現在、同社の日用雑貨通販サイト「LOHACO(ロハコ)」の物流強化で関東圏および関西圏に大規模物流拠点の設置、稼働が今夏までに完了する予定であることから、他社商品の配送代行サービスを始める計画。同サービスを利用する通販事業者は「ロハコ」でも商品が販売され、かつアスクルの物流網に乗り自社商品が当日・翌日で配送されるようになる。アスクルはスタート時点では「お客様が必要とされる商品を持っている企業」(同社)など、まずはある程度、請負先企業を選びながら徐々に物流代行サービスの利用社数を拡大していきたい考えだ。

アスクルは5月、埼玉県内に新たな物流拠点「埼玉物流センター」を稼働させる計画。同拠点は約6万8970平方メートルと同社が全国に保有する物流センターの中でも最大級の敷地面積で「(1フロアで)7000坪と広く非常に使い勝手のよいセンター」(岩田社長)となる予定で、主力の法人向けオフィス用品通販でも利用するほか、個人向け通販にも活用。「『ロハコ』向けの生活雑貨などコモデティ商品の品ぞろえや在庫を大幅に増やせる体制が整う」(同)という。なお、同拠点のマテハン機器や什器などを含めた投資額は30~50億円程度となる見通しで、同拠点を購入するか賃貸とするかは未定で「現状、購入の方向で交渉中」(同)という。

 埼玉の新物流拠点の稼働に先駆けて2012年11月、大阪市内にある「大阪DMC(デマンド・マネジメント・センター)」(敷地面積・約7万2600平方メートル)の近隣に約1万4850平方メートルの「ケースセンター」を増床済み。このケースセンターは「ロハコ」の11月からの本稼動に合わせて関西圏でも開始した当日配送のために、「ロハコ」用の生活雑貨の品ぞろえや在庫の拡充を図るために設置したもの。

 増床した大阪の拠点に加え、5月に埼玉の新物流拠点が稼働することで、現在、「ロハコ」で当日配送(午前10時までの受注分)を行っている関東圏(島しょなどを除く都内と茨木、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川)と関西圏(大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山、兵庫)で強固な物流体制が整う予定。

 これを受けて、「ロハコ」が取り扱う生活雑貨の拡充に加えて、資本業務提携先で筆頭株主であるヤフーが展開する仮想モール「ヤフー!ショッピング」の出店者とネット競売「ヤフー!オークション」の出品者を対象とした商品の配送を代行する「フルフィルメントサービス」も5月をメドに開始する計画。

 この「フルフィルメントサービス」は2012年5月にヤフーがアスクル株の4割超を取得し、資本提携を結んだ最大の理由の1つで、これにより自社の仮想モールやネット競売でも当日・翌日配送などを可能とし、ネット販売事業で先行するアマゾンや楽天などに対抗する。

 同サービスはあらかじめヤフーのモールや競売の出店・出品者の商品をアスクルの物流拠点で在庫し、「ロハコ」の商品と一緒に配送するもの。利用企業は自社商品が「ロハコ」でも販売されるほか、「ロハコ」と同様、当日や翌日など即配が可能となるようだ。ただ、アスクルでは「『ロハコ』のトータルの価値を高められるよう中心顧客である20~40代女性が必要としている商材を持つ出店・出品者にまずは絞って(配送代行の請負先を)選んでいきたい」(岩田社長)としており、急拡大というよりも徐々にフルフィルメントサービスの提供企業数を拡大していきたい考えのようだ。

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