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ランチェスター アプリプラットフォームを刷新、ニーズに合った3プランを用意、SaaS型「メグリ」に

2020年 6月18日 07:34

 ランチェスターは6月18日、アパレル向けのアプリマーケティングプラットフォーム「MGRe(メグリ)」の提供をスタートした。これまで「EAP」として提供していたアプリプラットフォームをアップデートするとともに、リブランディングした。

 ブランドロゴに加え、ミッションも”すべてのデータをよろこびの体験に”へ刷新(画像)。アプリ上で取得したすべてのデータを顧客体験向上のための施策や販促などに還元し、より良い体験に導くプラットフォームを目指す。

 「メグリ」はアプリ開発から運用、分析までのアプリマーケティングをワンストップで支援するサービスだ。リテールに特化した機能が特徴で、とくにアパレル分野ではパタゴニアやオンワード、バロックジャパンなど多くの導入実績がある。

 今回のリブランディングでは、リテールに特化した機能はそのままに、SNSやブログなどの情報発信コンテンツをアプリに集約し、顧客とのコミュニケーションを促進するエントリープランから、ビッグデータ活用など詳細なデータ分析を検討中の企業には外部システムとの連携も可能なハイエンドプランを用意するなど3つのプランを設けた。

 加えて、従来はパッケージ型のプロダクトとして提供してきたが、顧客が常に最新版を利用できるSaaSモデルとして提供。幅広いアパレル、小売り企業を対象とし、まずは手軽に会員証のアプリ化からデジタルトランスフォーメーション(DX)に着手したい企業がアプリマーケティングに取り組めるようにした。

 これまでの導入企業はすでにEC化率が高く、CRMの体制も整備されているなど、DXを推進している企業が多いが、ECやCRMの整備がこれからの企業であれば、まずはアプリ単体でプッシュ通知やクーポン機能を活用してファーストステップを踏み、その後、段階的にCRMシステムやECとつないでいくことも可能という。

 今回の刷新に合わせてアライアンス先も拡充しており、小売り企業の活用が多く、ポイントシステムとCRMが一体化したASPシステム「クロスポイント」と標準連携しており、低コストでCRMと「メグリ」を同時に導入することができるようだ。

 ランチェスターによると、アプリは開発がゴールではなく、「アプリを接点にして顧客エンゲージメントを高めることが大事」(田代健太郎CEO=顔写真)とし、同社ではアプリのダウンロード数ではなく、月間アクティブユーザー数に応じた料金システムを採用。プッシュ通知も無制限で利用できる。

 「メグリ」はニュース配信やEC機能、クーポン配信、プッシュ通知、会員証機能などモバイルアプリの基本機能を備えており、外部システムとの連携も得意だ。ニュース配信ではクローラー機能を使ってブログやSNSに投稿したコンテンツを自動でアプリに反映できる。

 コマース機能も単純なウェブビュー表示ではなく、アプリ内で一度ログインするとアプリ側でID・パスワードを記憶し、2日目以降は自動でログインするシングルサインオンを実現する。

 会員証は顧客を識別するバーコードやポイントなどCRMアプリの中核的な役割を果たし、会員ランクや特定の条件に絞ったセグメント配信も可能だ。

 
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