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ライフコーポレーション アマゾンのサイトで食品販売、まずは都内7区限定で

2020年10月29日 13:40

 スーパーマーケットチェーンを展開するライフコーポレーションがアマゾンジャパンと組んだ食品のネット販売を強化する。10月21日からアマゾンの通販サイト上で専用コーナー(画像)を新設、生鮮品等の食品などをアマゾンの有料会員に限定して販売する。これまでもアマゾンが有料会員向けに展開する専用アプリを介した即配ECサービス「プライムナウ」で食品のネット販売を展開してきたが、これに加え、アプリのダウンロードなどが必要なく、来訪者数も格段に多いアマゾンの本サイト上で販売を始めることでさらなる売り上げ拡大を見込む。

 アマゾンの通販サイトおよび通販アプリ「Amazonショッピングアプリ」で販売するライフの食品は昨年9月から開始している「プライムナウ」で販売している品ぞろえと同様、生鮮品や総菜など数千点の商品を販売する。スタート時点での対象エリアは都内7区(新宿・板橋・練馬・北・中野・豊島・杉並)。プライムナウでのスキームと同じく受注後、ピックアップ拠点としているライフの実店舗、今回の場合は練馬区内の新桜台駅前店のスタッフが商品をピッキングして梱包。「アマゾンフレックス」(※アマゾンが直接、契約して配送を委託する個人事業主のドライバー)の配送員が店舗で商品をピックアップ、最短2時間以内に配送する流れ。配送料は1回の受注額が6000円未満の場合、440円。6000円以上、1万円未満では220円、1万円以上では送料は徴収しない。配送時間は正午から午後10時まで(2時間単位で配送時間指定可能)でこれも「プライムナウ」と同様となる。

 ライフではすでに「プライムナウ」経由で東京23区と東京の狛江市、調布市、三鷹市、武蔵野市の4市、大阪市16区で食品の販売を開始している。今回、スタートしたアマゾンの本サイト上での販売エリアについても順次、プライムナウでの販売地域に広げていくとしている。

 なお、「プライムナウ」は今年7月末にアマゾンの直販商品の販売を終了。現状はライフの商品のみの販売となっている。アマゾンの本サイトでの販売が本格化すれば、「プライムナウ」の存在意義は薄れることになるため、「プライムナウ」のサービスを終了する公算は高そうだとの見方もある。
 
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