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イケア・ジャパン 渋谷にEC連動都心型店、原宿に続き2店目、来春に「新宿店」も

2020年12月 3日 07:30

 スウェーデンのインテリア販売企業のイケアグループの日本法人であるイケア・ジャパンは11月30日、同社で2店舗目となるECとも連動した都心型店舗「IKEA渋谷」を都内渋谷区に開設した。

 同店舗は渋谷区の渋谷センター街にある商業ビルの地上1階~7階までの合計約4800平方メートルにテナント出店したもの。1階~6階までを売り場として11月30日に先行してオープンし、7階はレストランフロアとして来年春にオープンする予定。

 同店舗は今年6月24日に同じく渋谷区において商業施設内に開設した「IKEA原宿」と同様に都市型の小型店舗として運営。郊外型の大規模店舗とは異なり、限られた店舗スペースの中で、店内に在庫を持たない商品についても展示。店内にある商品約3100点について実際に見て触ることが可能で、その内約1800点については当日、持ち帰ることができる。残りの大型商品などについては、同社で取り扱う約9500点の商品と共に、自社通販サイトや「IKEAアプリ」にて受注・販売を行っている。

 オンラインのみでの販売となっている展示商品は、主にソファやベッド、テーブルといった大型商品で、当該商品には「こちらの商品の購入はIKEAオンラインストアで」と記載したタグを付けて、ECへの誘導を図っている。

 11月26日に開催した記者発表会において、ヘレン社長は、都市型店舗について「関東にある4つの既存店と比べるとスペースが限られており、すべての商品を展開することは難しい」と前置きし、その上で、実物を確かめてからECで購入できることを強調。都市部での暮らしやニーズ、渋谷に訪れる人が限られたスペースで暮らしていることも踏まえた上で品ぞろえを行っていると説明した。

 同社によると新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、今年度は大型家具や日用品など全般的にECでの購入比率が高まっているという。今後に向けては、年末年始の大掃除シーズンを前に整理収納グッズや、テレビ台、ソファなどの買い替え需要が高まっていくと予想している。

 なお、来年春には原宿、渋谷に続く都心型店舗の3店舗目となる「IKEA新宿」を開業することも予定。JR新宿駅から徒歩5分圏内に位置し、地下1階~地上3階までの合計約3270平方メートル規模の店舗面積となる。
 
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