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TEMPRAクラウド テレビ広告で売上アップ、テレビ局と広告主を直接つなぎ手軽で身近な広告へ

2023年 9月 7日 12:00

TVの可能性広げる新たなサービス

 「テレビ通販の広告枠を数千円、数万円で1本から購入できる。もっと手軽にテレビ通販を行ってもらいたい」。テレビ通販を行いたいが「テレビ広告とはいくらするのか」「広告枠はどうやって購入するのか」などテレビ媒体の広告活用方法がわからない企業でもオンライン上でテレビ局から直接、入札形式で簡単かつ適正価格で購入できる「TEMPRA(テンプラ)クラウド」の利用企業数が順調に拡大している。

 同サービスはオンライン上でテレビ広告枠を販売したいテレビ局と購入したい通販事業を展開する企業や広告会社、番組制作会社など、広告を出稿する広告主とをマッチングして、簡単に適正価格で広告を実施できるもの。市況の影響もあり、近年、余ったテレビ広告枠を抱えるテレビ局と、適正価格かつ効率的にテレビ広告を放送したい広告主双方の利点が合致し、利用するテレビ局・広告主が増加。現状では150社強が同サービスを利用してテレビ広告枠の売買を行っている。

 利用企業拡大に伴い、テレビ広告枠の取引件数も、年間1200件を突破しているという。今後も新機能の実装を行い、ユーザーの利便性を高め、さらに登録企業数の拡大を図っていく考えだ。

業界初のTV広告枠購入の新しい形

 元テレビ局員の馬塲孝輔氏が立ち上げたSHARE BASE(=シェアベース)が運用している「TEMPRAクラウド」は、同サービスを導入する全国の地上波局、BS局、CS局が販売したい15秒から120秒のテレビCM枠や3分から29分の番組枠をプラットフォーム上に出品。各テレビ広告枠には最低入札価格と即決価格が設定されている。

 テレビ通販を行いたい広告主は(1)放送地域や番組のジャンル別などから希望枠を検索(2)希望金額を入力し入札金額確定(3)最高値を付けた場合、または即決価格で入札した場合に落札、となる流れ。購入前にテレビ局側による考査(テレビで放送していい内容かチェックする作業)が必要。すでに当該局で、考査済かつ使用実績のある素材があれば、最短3営業日後の直近のテレビ広告枠での放送が可能という。

複雑なテレビ業務のDX化

 SHARE BASEによると「TEMPRAクラウド」を本格スタートした2021年から順調にテレビ局および広告主らの利用が増えているよう。その理由はテレビ局、広告主双方にとってメリットの高いサービスであるためだという。

 テレビ局にとっての課題の1つが買い手のつかなかったテレビ広告枠「空き枠」がでてしまうこと。放送日までに販売できなければ当該枠は広告収入のない番宣などを放送せざるを得ない。または通常販売価格よりも大幅に値下げをして薄利覚悟で投げ売りせざるを得なかった。

 一方、広告主側もテレビ広告の出稿を検討したいとしても「広告料金」「購入の仕方」「購入した後の作業」「広告素材の作り方」「広告素材の制作費」などが不明確であることが多く、手をつけづらかった。また、通常、広告主はテレビ通販を行おうとテレビ局の広告枠を確保する際、テレビ広告を扱う広告代理店を経由して時間をかけて確保することが主流で、人を介する分、時間がかかり、地方のテレビ広告代理店の場合は対象のエリアを超えたテレビ局の広告枠購入には対応をしていない場合も多く、予算が少ない場合、広告主の要望に対応した放送枠を確保できないこともあった。

 こうした点について「TEMPRAクラウド」を介することで、テレビ局は直接、テレビ広告枠の販売先を広告主に広げることができ、広告枠の販売ロスの低減や販売価格の適正化が図れ、広告主側は直接、テレビ局から入札形式でテレビ広告枠を少ない予算でも1枠から購入できるメリットがある。さらに、広告代理店経由でテレビ広告枠を購入する場合、通常は概ね販売価格の15~20%の代理店手数料が発生するが、「TEMPRAクラウド」は手数料の一部を広告主に還元。市場価格より最大10%引きでテレビ広告を放送できるという利点がある。

TVで広範囲かつスピーディーな訴求を 

 「テレビ広告は出稿費が高く、大手企業だけが使うものと思われがちだが、実際にはエリアや時期などによっては数千円、数万円で出稿でき、中小規模の広告主でもテレビ広告を十分に活用できる。ウェブ広告は効率的にターゲットに訴求できる媒体であると広く知られているが、テレビ広告は、世界的大手の企業が利用していることからもわかるように、信頼性、情報伝達スピードにおいて広告媒体として高い力を持っており、特に通販では高い効果がある。ウェブ広告とテレビ広告は、媒体性質が異なっており、それぞれの強みを組み合わせることでさらに高い効果が期待できる。『TEMPRAクラウド』は、テレビ広告枠の購入のみならず、テレビ広告の出稿経験のない企業に対して、映像制作や考査手続き、放送までの作業をサポートする体制も整えている」(同社)とする。

さらなる使いやすさの追求へ

 「TEMPRAクラウド」ではさらなる機能強化を進める。今年4月からは広告素材の考査機能を実装。今までよりも効率的に考査に関わる一連の作業ができることで大手広告代理店らの利用も増えているよう。また、来年1月をめどに現状はテレビ広告の商習慣に合わせて広告費前払いの請求書払いとしている決済方法についても中小事業者らも利用しやすいようにクレジットカード決済も導入する予定。

 さらにテレビ局に考査をかける前に事前に広告素材をAIが考査して適切な広告素材についても助言を行える「AI考査」や、販売する商材によって、その地域のどの時間帯のテレビ広告枠に出稿すればより高い効果を得ることができるかなど各種データをもとにAIが事前予測する「AI効果測定」などの仕組みも開発中という。こうした仕組みは基本的には無料(システム内従量課金あり)で利用できるという。「テレビ広告を利用し、商品や企業のブランディング、販売チャネルを増やすことで広告主の売り上げを伸ばしていけるようサービスの充実を図っていく」(同社)考えだ。

 
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