記者の目 ARTICLE
516件の記事があります。
2024年02月29日 14:04
青汁ブームの次
新日本製薬は、化粧品に続く柱の育成で長年、ヘルスケア事業の拡大に臨んできた。上場来、事業は減収だが、22年9月期に増加に転じた。今期は22%増の52億円を計画。けん引するのが青汁だ。 青汁市場は、ブームが長く続かない。キューサイ、テレビショッピング研究所、乳酸菌配合でシニア層を開拓した世田
2024年02月22日 10:27
“転売屋”の末路は
ヤフーショッピングの運営を悩ませる”アマゾン転売”。増加の背景には「無在庫転売ツール」の存在がある。SNSでは「副業として儲かる」とツールを宣伝する”商材屋”が目につく。 4月からは、同モールに出店する個人事業主の出品上限数が原則500点とな
2024年02月15日 10:17
新客獲得策の成果は
一定期間の会費無料や賞品の贈与などよくある新客獲得キャンペーン。認知のきっかけにし、その後も継続利用を図る狙いだ。会費を無料し賞品を贈与しただけで終わってはコストの無駄で意味をなさない。ただ、対価を見合う魅力を感じていないのか無料期間中は利用するがその後はさっさとやめてしまう人も。 LIN
2024年02月08日 10:52
異例の訴え変更
消費者ネットおかやまによるインシップを対象とする差止請求訴訟は、控訴にあたり、適格団体が訴えの変更申立てを行った。差止め対象の対象広告、表現内容が明確でなかったのが理由だ。 損害賠償訴訟ではままあるが、広告の差止めでは「あり得ない」(司法関係者)。「抽象的に全ての広告」では請求が成立しない
2024年02月01日 10:12
ご褒美のチョコ
バレンタイン商戦が佳境を迎えている。あるアンケート調査によると、自分用にチョコを購入する女性は6割に上り、購入個数・平均金額ともに自分用が1位という。職場などでの義理チョコ文化が薄れつつある中、コロナ禍の自宅勤務がその流れを加速させたとも言われる。 チョコを贈るのも日本独自の習慣で、海外ブ
2024年01月25日 10:06
郵便減少に思うこと
日本郵便によると、今年元旦の東京での配達通数は前年の84%にとどまり、郵便の減少に歯止めがかかっていない状況だという。 加えて、今年は約20円の値上げも予定している。同社によるとこれで経営状況が大幅に改善されるわけではなく、あくまでも短期の赤字が多少解消される程度だというのだ。 関
2024年01月18日 10:21
ステマ規制の執行は
昨年10月、ステルスマーケティング規制が導入された。ある賀詞交歓会の席で消費者庁の真渕博審議官(執行担当)に執行方針を尋ねたが、「該当事案があれば」と話すにとどめた。私権制限につながりかねない規制の導入は、大きな議論を呼んだ。運用がなければそれも問題だろう。 規制導入後、企業は広告管理の見
2024年01月11日 10:22
利便性向上の裏に
正月休みにふるさと納税のワンストップ特例制度による申請をした。今回は寄付した全自治体がオンラインから申請可能だったため、楽に済ませることができた。 自治体はこうした業務を外部に委託している。郵送に加えてオンラインでも申請可能にするとなれば、かなりの経費がかかるはず。 昨年10月から
2023年12月22日 09:28
セール期の厄介者
先日、叔父から「これ安くない?」とある通販サイトを見せられた。そこにはDIYなどに重宝しそうな有名メーカーの工具が8割近い値引き率で売っていた。フェイスブック広告に表示された「ブラックフライデー特別価格」のうたい文句につられて当該サイトを訪問し、あまりの安さにびっくりしたという。 サイトに
2023年12月14日 10:11
クルーズは取扱注意品
旅行会社だけでなく通販企業も手掛け始めたクルーズ旅行。とはいえ、取り扱い注意の商材のようで「生半可に手を出すと失敗する」とクルーズ販売を手掛ける某社の幹部は警告する。 同氏いわく「クルーズがこれまで日本でそれほど広がらなかったのはそれなりの理由があるわけで外国の豪華客船を持ってくるだけでは
2023年12月14日 10:11
クルーズは取扱注意品
旅行会社だけでなく通販企業も手掛け始めたクルーズ旅行。とはいえ、取り扱い注意の商材のようで「生半可に手を出すと失敗する」とクルーズ販売を手掛ける某社の幹部は警告する。 同氏いわく「クルーズがこれまで日本でそれほど広がらなかったのはそれなりの理由があるわけで外国の豪華客船を持ってくるだけでは
2023年12月07日 10:14
アートで理念体験
オイシックス・ラ・大地が、アートイベントを開催した。約50人が来場し、作品の鑑賞やコラボ商品の試食、ワークショップなどを楽しんだ。「食を支える地域を支え、食を応援する理念を感じた」「企業を知るいいイベント」などの感想があった。 アートはさまざまなメッセージを伝え、鑑賞者の感性を刺激する。言
2023年11月30日 10:10
自信喪失の日本企業
ある越境EC企業が、ここ数年間は日本企業の海外向けのプロモーションの量が圧倒的に減ってきたという話をしていた。 理由は様々だが、一番の理由は自信を失っていることだと指摘する。最近の極端な円安などをはじめ、以前と比べて世界から見た日本の価値が圧倒的に下落しており、この数年は保守的な考えになる
2023年11月24日 11:35
公取委調査の狙い
公正取引委員会が米グーグルの調査開始を公表した。自社検索アプリをスマホの初期設定にするようメーカーに圧力をかけた疑いがある。 巨大ITの規制は欧米が先行している。発表はG7における独禁当局の会合を前にアピールを狙ったのではないか。違反認定のハードルも高く、数年後に調査も立ち消えになるかもし
2023年11月16日 11:16
「納税」のポイント競争
「楽天市場」では12月より、獲得上限ポイントを引き下げる。高額の買い物をすると上限に達しやすくなるわけだが、EC事業者に話を聞くと、一様に「ふるさと納税への影響がありそうだ」との答えが帰ってくる。 これまでは「買い回り」でのポイントアップがある大型セール時の「5と0のつく日」に寄付するとい
2023年11月16日 11:16
「納税」のポイント競争
「楽天市場」では12月より、獲得上限ポイントを引き下げる。高額の買い物をすると上限に達しやすくなるわけだが、EC事業者に話を聞くと、一様に「ふるさと納税への影響がありそうだ」との答えが帰ってくる。 これまでは「買い回り」でのポイントアップがある大型セール時の「5と0のつく日」に寄付するとい
2023年11月09日 10:15
“溝”埋める採用
クラダシが10月30日、24年度新卒採用イベントを行った。事前のエッセイ提出と、イベントでのワークや経営陣との面談で採用を決めるという。 新卒採用のタイミングとしては遅いが、エントリーシートを不要とした新しい試みだ。出席した幹部は「自分の思いを持って行動し、発信できる人を採用したい」と狙い
2023年11月02日 10:35
ビッグモーターを支援?
ビッグモーターの経営を支援する候補企業の1社として一部報道で名指しされたQVCジャパン。「顧客接点を強化したい」ことが理由という。同社に確認したところ、「支援検討している事実はない」と否定した。 とはいえ、都内でのポップアップ店や展示会の開催、BS局で自社制作のバラエティ番組を放送したり、
2023年11月02日 10:35
ビッグモーターを支援?
ビッグモーターの経営を支援する候補企業の1社として一部報道で名指しされたQVCジャパン。「顧客接点を強化したい」ことが理由という。同社に確認したところ、「支援検討している事実はない」と否定した。 とはいえ、都内でのポップアップ店や展示会の開催、BS局で自社制作のバラエティ番組を放送したり、
2023年10月26日 10:25
再配達回避は進むか
宅配便受取の多様化が活発化しそうだ。政府が2024年問題に絡み、再配達を発生させない受取手段を選択した際のポイント付与を検討している。 多様化の一番手は、既に普及している置き配。コロナ禍で非対面の受取ができることで広まっている。置き配以外ではコンビニ受取もあげることができる。同受取は店頭窓
2023年10月19日 10:25
平常時の大型「商戦
クリスマスケーキやおせちの受注が本格化してくる時期だ。通販実施各社は競合がプロモーションを始める前に情報発信を強めている。予約の受け付け開始時期も年々早まる傾向にあり、一大商戦に成長したおせちは厳しい暑さが続いていた9月に受注を開始した企業も少なくなかった。 今度のクリスマスや正月休みは久
2023年10月12日 10:23
セールに思うこと
近頃は通販や実店舗で「セール」の文字を見ても心が躍らなくなってきた。 コスト増による物価高に慣れたせいか、セールと言えども「そこまで安くならないのでは」、「希望する商品は対象外だろう」との心理があるからかもしれない。気が付けば、購入する商品も食品や生活必需品が中心になった。嗜好品にも目を向
2023年10月05日 10:30
業界団体の役割
さくらフォレスト事件から波及した88件の根拠確認は2件を残し撤回の意向を示した。業界団体が水面下で各社に撤回を促したことも速やかな撤回意向の表明につながった。 根拠の妥当性には、多くの企業が不満を持つ。当初、多くは根拠が妥当とする主張を行ったが、消費者庁はこれに回答していない。撤回の表明は
